「日本記録級!」123cm・25kgのソウギョを釣りあげる【埼玉】ファイト時間はなんと2時間超え
5月5日(月)と5月8日(木)の2日間、埼玉県の荒川と元荒川で、日本記録級のソウギョを狙ってフルタイムで釣行した。初めてのポイントで記録的なソウギョを釣ることに成功し、2日間で計3尾をキャッチすることができた。その様子をレポートしよう。
ソウギョ釣りの魅力
埼玉県内の河川でも、大陸四天王の一角であるソウギョを狙える川はいくつも存在しており、「ここで釣れるのか?」と思うような場所でも、本命が潜んでいることがある。
だからこそ、自分の足で調査して見つけたポイントで挑戦するのが、淡水大物釣りの醍醐味だ。他人の力を借りず、自分の力だけで結果を出すのが、筆者のスタイルでもある。
パンソウギョ釣りのタックル
今回もパンエサによるソウギョ釣りに挑んだ。釣れればメーターオーバーは確実なため、それに対応できる強度のタックルが必要となる。
・竿:プロマリン ブルーベイ磯 4号360
・リール:ダイワ クレストLT 6000番
・ライン:kurosawa PE3号(40LB)
・ハリ:がまかつ 鯉鈎20号
1日目:元荒川で釣行開始
1日目はおなじみの元荒川。狙いのポイントは、数日前の大雨の影響でやや増水しており、完全には減水していなかった。そのため、期待感はやや薄い状況だった。
しかし、パンを撒いて様子を見ていると、下流ではコイが元気に流れパンを食べており、時折、何かの波紋も見られた。
常連バサーと楽しい会話
到着すると、下流に常連のバサーが2名おり、バスを狙っていた。声をかけてみると、昨年に何度か会話したことのある釣り仲間だった。こちらはパンを流すので「ごめんなさい」とひと声かけたつもりが、話が盛り上がって爆笑トークに。
しばらくは釣りを中断して会話に夢中になりつつ、反応もチェックしていると、30m下流で本命らしき魚体が姿を現し、流れパンを食べていた。これは大チャンスだ。
慎重に仕掛けを投入してヒット
バサーが帰ったタイミングで、撒きパンと同時に仕掛けも流していく。天敵であるカメもコイもスルーし、いい感じで20mほど流れたころ、大型のソウギョがパンにバイト! 仕掛けのパンを咥え、ウキが一気に消し込んだ!
同時にドラグが鳴り響き、本命とのバトル開始。作戦通りの展開に笑みがこぼれる。やはり、草に隠れての流し釣りは面白い。
幸先良く104cmのソウギョ手中
完璧な展開でバトルを制し、見事104cmのメーターオーバーをキャッチ。
写真を撮って記念とした。
これだけでも十分に満足して帰宅できるが、せっかくなのでビクに入れて泳がせ、しばしソウギョ鑑賞を楽しんだ。
しばらく観察して満足したのでリリース。追加は難しいかもしれないが、もう少し粘ってみることにした。
2尾目のソウギョは103cm
岸に生えているアシを束ねて流していくと、50m下流で草が止まり、波紋が広がる。これは明らかにソウギョの反応。狙う価値ありと判断した。
14時過ぎ、ロング流し中にウキが音もなくスッと沈み、竿が絞り込まれドラグが再び鳴る! テンションは最高潮。今回も危なげなくバトルを制し、103cmのメーターオーバーをキャッチ。
満足の2尾で納竿とした。
2日目:荒川で釣行開始
2日目は、初めての新エリアに挑戦することにした。その理由は単純で、2年前に別の釣りでこの近辺を訪れた際、場所は離れているがソウギョの姿を目撃していたからだ。
つまり、本命が生息している確証があり、今回選んだポイントなら超大物に出会える可能性も高いと踏んでいた。
ソウギョの波紋を確認
まず、ある大場所をチェックすると、コイの姿が数尾確認できた。その中で明らかにソウギョらしき波紋も複数出ており、本命がいることを確信。
ただし、魚がいても流しやすい場所でなければ意味がない。そこで上流に移動しつつ、流しに適したベストポイントを探していると、長い魚影が2つ水面に浮かんでおり、ソウギョが2尾並んで泳いでいた。これで完全に確信し、すぐに釣りの準備を始めた。
ベストポジションからヒット
パンを撒きながら様子を見ると、本命だけが反応するという理想的な環境。迷わずベストポジションから仕掛けを流すと、すぐに反応があった。
しかし、最初のバイトは掛からず、2回目、3回目も喰いにはくるが、さすがは警戒心の強い大魚。なかなかフッキングしない。
そこで、こちらも姿を隠しながら静かにパンを流すと、後方から現れた大型のソウギョが、狙っていた個体を押しのけるようにして仕掛けを咥え、ウキが一気に沈んだ!間違いなく大物。掛けた瞬間、下流へと一気に走り出した。
水際バトルに2時間
取り込み場所の条件が悪く、しかも相手は超大物。水中で暴れては座礁しかけ、沖に戻って再び暴れるという展開が続き、2時間が経過しても勝負がつかない。
もう限界と判断し、川に降りて直接勝負することにした。埋まりにくい足場を確保できるポイントを探し、竿をカラビナに固定して慎重に川へ下りた。
その瞬間から戦いは楽になり、寄せてきたタイミングでタモ入れに成功。まずは水中でのバトルに勝利したが、次は陸上での難関が待っていた。
記録計測に成功
陸に上げる際は、ギャラリーのひとりがタモの柄を支えてくれ、筆者はソウギョを枠ごと抱えて素早く引き上げることに成功。別の人が計測を手伝ってくれると申し出てくれたので、お願いして測定を開始。
筆者の指示に従って協力してくれたおかげで、時間はかかったが無事に計測を終えることができた。体力的には完全に限界だったが、これだけのソウギョを釣った自分を誇らしく思いながら、その場で思いっきり自画自賛していた。
自己記録更新のソウギョを手中
計測の結果、全長123cm、胴回り83cm、重量25.78kgと、これまでの自己記録を大幅に更新するモンスター級ソウギョだった。
1日目には104cmと103cmのメーターオーバーを2尾、そして2日目には日本記録級のソウギョをキャッチでき、最高の気分で納竿とした。毎度のことながら、釣るたびに熱くなれるこの淡水大物釣り、もうやめられない。また時間を見つけて挑戦したい。
<なおぱぱ/TSURINEWSライター>