【みかんの白い筋の名前、言えますか?】「残すだけで味まで変わるなんて…」「もっと早く知りたかった」冬に読みたいやさしい食の豆知識
「アルベド」って何?
みかんをむいたときに残る白い筋や薄皮の部分。
実はこれが「アルベド」と呼ばれる場所です。
つい取りたくなる部分ですが、実は 食物繊維やポリフェノールがしっかり含まれている大事なところ。やわらかい甘みがあり、体にもやさしい成分が集まっています。
みかんを食べたときのやわらかい後味。
あれは、このアルベドが果汁の酸味をふんわり和らげてくれるからなんです。
みかんをむいたときに残る白い筋(アルベド)には、
不溶性食物繊維が多く含まれています。
この食物繊維は、水分を含むとふんわり膨らみやすく、
食べたものがスムーズに進むのを手伝ってくれると言われています。
みかんの外皮を乾燥させたものは、昔から「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれ、料理やお茶、漢方にも広く使われてきました。
じつは、陳皮の香りや風味のもとになっている成分は、白い筋(アルベド)にも多く含まれています。
昔の人が大切にしてきたのは、みかんの香りややわらかな後味をつくる成分が、白い部分にしっかり集まっていると感じていたからなのかもしれません。
みかんを食べるとき、つい取りたくなる白い筋や薄皮。でも、そこには昔から大切にされてきた成分がぎゅっと詰まっています。
ほんの少し意識して食べてみると、いつものみかんが、また違ったおいしさに感じられるかもしれませんね♪