<生理痛が重い子たち>高校生の娘、友だちから頻繁に鎮痛剤をねだられる。うまく断るには?
生理痛がひどい場合の対処法のひとつとして、鎮痛剤を飲むこともあるでしょう。何かあったときのお守り代わりにいつもバッグに忍ばせている方もいるかもしれませんね。すぐに手が届くところにあれば心強い鎮痛剤ですが、ときにはトラブルの種になってしまうこともあるようです。
『高校生の娘がいます。友だちに痛み止めを要求されているみたいです』
娘さんは頭痛もちで、生理痛も重いタイプ。必要なときに鎮痛剤を使えるように常に携帯しています。しかしそれを知った友だちから、頻繁に「鎮痛剤持ってる?」と要求されるのだそう。薬はお金がかかるものであり、あまりにも頻繁に要求されたらモヤモヤするのは当たり前でしょう。投稿者さんが「断ったら?」と勧めたところ、娘さんは「でも痛いのはかわいそう」とひと言。自分がふだん痛い思いをしているからこそ相手の気持ちに寄り添いたいと思っているのかもしれません。優しい娘さんですね。しかし親である投稿者さんとしては腑に落ちないのも理解できます。「頻繁に鎮痛剤を要求するくらい痛いなら、自分で用意したらいいのに」とも思っている様子です。
図々しい子にまで優しくする必要はないよ
『他人からもらうことが前提の子には厳しくしてもいいと思う。本当に痛くて困ってるなら、保健室に行ったり自分で用意したりするものでしょ。気軽に断ればいいんだよ』
『人の善意をいいことに図々しい子っているよね。こういう子ってもらうのが当たり前になってるから、お返しとか絶対しない』
『娘さんは痛くなるのをわかってるから準備してるんでしょ? その子は痛いのになぜ準備しないのかな? おかしいと思わない?』
ママたちからは頻繁に鎮痛剤をねだる友だちに「図々しい」との怒りのコメントが寄せられました。投稿者さんが言う通り、薬を飲むほど痛くなるのであれば、あらかじめ自分で必要な薬を準備しておくべきではないでしょうか。体質を理解して準備している娘さんが、不利益を被るのは不公平だと感じるのは当然です。
薬の譲渡は、してはいけないことだよ
『簡単に薬を渡すのは危険だと思う。市販薬でもリスクはあるだろうし、何かあったら渡した側も責任を問われる可能性があるよ』
『薬のやり取りはやめさせたほうがいいよ。もし健康被害があったときに責任問題になりかねない』
薬を譲渡することそのものに警鐘を鳴らすママたちも現れました。過去には市販薬・処方薬を譲渡したことにより、医薬品医療機器法違反(無許可授与)に問われたケースがあります。それくらい危険なことです。市販薬にも副作用やアレルギーなどのリスクがあります。もし友だちに何かあった場合、薬を渡した娘さんにも何らかの責任が及ぶ可能性があります。自分の身を守るためにも、「あげられない」と断ったほうがいいでしょう。
『うちの子の高校は、保健室では鎮痛剤などの薬はくれないらしい。保健室ですら薬を出せない理由、自分で薬を用意する必要性、他者からもらってはいけない理由などを専門的な大人から説明してもらったらいいと思う』
学校の保健室でも薬を渡さない場合もあるようです。それだけリスクが大きいということがよくわかりますね。可能であれば、保健室の先生から譲渡の危険性についての説明をしてもらうのもいいかもしれません。
どうしても断りづらいなら、方法を考えよう
とはいえ娘さんは高校生という難しい年ごろ。友だち相手に断りづらいことはあるかもしれません。そんなときは親も一緒に、断る口実を考えてあげるのはいかがでしょうか。
「親に止められた」と言ってみる
『「減りが早くて親に怒られた」「そんなに体調が悪いなら病院に行けって言われた」と、親のせいにさせてみたら?』
『「実は親に痛み止めを使いすぎだって怒られた。だからもうこれからはあげられないんだ。ごめんね」って先手で釘を刺しておいたほうがいいんじゃないかな』
「親から”薬の受け渡しは絶対にダメ”って怒られちゃったんだ」と言えば、友だちも納得しやすいでしょう。「あげたくない」と断るよりは言いやすく、友だちとの関係も壊れにくいのではないでしょうか。
薬をたくさん持っていないことにする
『1回分しか持ち歩かないようにして「1回分しかないからごめんね」と断らせる』
『娘さんが「持ってない」って返事を繰り返してたら、その子も多少は学習して自分で準備するようになるんじゃない?』
友だちが甘えているのは、娘さんが鎮痛剤を常備していることを知っているからでしょう。それならば「持っていない」と答えてしまうのはどうでしょうか。もしくは「1回分しか持ってないから、ごめんね」と言えばそれ以上食い下がられることはないはず。これをきっかけに友だちも自分で用意するようになるかもしれませんね。
友だちから「鎮痛剤持ってる?」と聞かれて、娘さんも断りづらかったのでしょう。しかしママたちが言うように、薬の受け渡しはご法度と思っておく方が良いでしょう。娘さんの優しい気持ちも理解できますが、人間関係にヒビを入れることなく、うまく理由をつくってきっぱりと断る勇気をもつことが大切ですね。