<格差婚の夫婦>お金を出さない義実家!裕福な家に育った私、両家の価値観の違いに戸惑い!【まんが】
数年前の話です。私は地方都市に暮らすサリナです。先日彼氏のコウタにようやく結婚をOKしてもらい嬉しくてたまりません。私の両親は「ご祝儀」という名目で新しく住むマンションの初期費用を出し、家具・家電一式や新婚旅行代をプレゼントしてくれました。
私とコウタの結婚を周りの人は「格差婚」と噂します。でも私はなんとしてでも大好きなコウタとの結婚話を進めたかったのです。両親を安心させようとあえて明るくふるまっていました。 コウタからは「結納はなし」の連絡がきました。不安そうにする両親を私は説得したのです。「それが今どきなのかな。うちは少し古いのかも」と納得し受け入れてくれました。ですが本音を言えばモヤモヤが消えず……私自身これから先のことが少し不安になりました。そして価値観のすれ違いは、まだまだ続きます。
まるでコウタのご両親から結婚を祝福されていない気がします。「私たちは一切関与しませんから、結婚するのも何をするのもお好きにどうぞ」と言われているようで寂しくなります。 また一方でコウタは、私の両親が新居費用や新婚旅行代を出してくれることに戸惑っているように見えました。これが両家の経済感覚の違いなのでしょうか。
「嘘でしょ?」義実家にタカられる?「そろそろ同居を」初耳
それでも私は大好きなコウタと結婚できて幸せだったのですが……。
時は流れエイミは2歳になりました。そろそろ保育園に入れて職場復帰をしようと思っていた頃、義両親から突然呼び出されます。私はエイミを連れて車で30分ほどの義実家へ向かいました。
義実家からは結納しないと言われ、結婚にあたって一銭も出してもらっていません。だからてっきり「古臭い風習はなしにしましょう」という意味だと思っていました。それがいきなり「長男だから同居するべき」と自分たちに都合のいいことを言ってきたのです。
これまで私の実家からは多額の援助を受けていますが、義実家には何もしてもらっていません。突然「嫁なんだから言うことを聞け」と言われ、同居を押し付けられるなんて納得がいきません。しかもコウタは私の実家からの援助をなぜかひた隠しにしていて……。義父のキツい言葉にはさすがに怒りをおさえられず、私はエイミの手を引きそのまま無言で義実家を後にしたのでした。
「メンツ丸潰れ」「同居しろ」義実家寄りの夫!話が通じない
売り言葉に買い言葉で夫婦喧嘩がヒートアップし……。コウタは「もういい!」と吐き捨てて義実家に帰ってしまいました。さらに翌朝、コウタから信じられないメッセージが届きます。
義実家に帰ったコウタは、きっと義父に「さっさと同居しろ」「嫁に言うことを聞かせろ」などと迫られたのでしょう。メッセージの高圧的な口調はまるで義父そのものです。
結婚に一銭も出さなかったくせに、都合のいいように「嫁なんだから」と言うことを聞かせようとする義実家。そちら側についてしまったコウタにも呆れ果て、私は断固拒否する覚悟を決めました。絶対に同居はしないし、そのことで離婚になってしまっても仕方ありません。何を言われようと冷静に対応していくつもりです。
夫婦で家庭を!親に「依存してた」私と「言いなりだった」夫
しばらく時間を置き、お互い頭を冷やしてから話し合いをスタートしました。
義両親とは心のつながりが全然持てていません。それなのに「嫁のくせに」なんて言って従わせようとしてきて、とても同居しようなんて思えないのです。コウタはしばらく黙って私の話を聞いていましたが、やがてポツリとつぶやきます。 コウタ「俺も……親の言いなりになってしまって悪かった。同居は俺のほうから断るよ。俺も俺の両親も金がないのを言い訳にして、よその大事な娘さんと結婚する覚悟ができていなかったのかもしれない。今になって遅いと思うかもしれないけど、本当にすまない」
コウタ「でも援助を受け取るとサリナが笑顔になるから……きっと両親の愛を感じて安心するんだろうなって思って。その笑顔を曇らせたくないから断らないようにしてきた。本当は自分たちだけの力で生活したかった」 愕然としました。私の実家からの資金援助を、てっきりコウタも喜んでいると思っていたのです。しかし大きな間違いでした。
こうして私は今後一切、実家からの金銭援助を受けないことにしました。コウタもきっぱり同居を断ってくれました。両親を安易に頼ったり顔色をうかがったりするのはもうやめます。お互い親の影響を受けすぎていたけれど、これからは大人として自分の家庭を大事にしていきたいと思っています。