心肺機能を上げて血圧を下げる!血圧の専門家が教える降圧ストレッチがすごいワケ【1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法】
フィジカル高血圧は降圧体操で下げられる
高血圧の主な原因は、筋肉や血管の硬化が招く血流悪化と、心肺機能の衰えによる血液中の酸素不足です。こうした状況を改善するには、ストレッチなどの運動で、筋肉や血管の柔軟性を取り戻して血流をよくし、肺を若返らせ酸素を全身に行き渡らせるようにしましょう。
「加藤式降圧ストレッチ」は、もともと声楽家の方たちが実践していたストレッチに、降圧の視点からアレンジを加えたもの。胸郭を広がりやすくすることで肺の動きをよくし、心肺機能を上げるのが目的です。胸郭とは俗に「あばら骨」と言われる肋骨、さらに胸骨と胸椎に囲まれた空間で、その中に肺や心臓などの臓器がおさまっています。肺は自分で膨らむことができないため、まわりの胸郭や横隔膜(呼吸筋)の動きに助けられて伸び縮みしているのです。
ストレッチによって肺が広がり、動きがよくなれば、一度の呼吸でより多くの酸素が取り込めるようになります。すると血液中の酸素も豊かになり、心臓から脳や全身に十分な酸素が届けられるわけです。酸素の供給が満たされれば、心臓が心拍数を上げて血中の酸素不足を補う必要もなく、おのずと血圧も下がり安定していきます。
ただし、このストレッチは肺に取り込む酸素量を増やして心肺機能を改善するもの。心臓を強化して心肺機能を上げるには運動をプラスして行ってください。
出典:『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法』