日米中の高校生が四日市で環境問題を考える、「地球環境塾」始まる
三重県四日市市の姉妹都市の米国・ロングビーチ市、友好都市の中国・天津市から招いた高校生と市内の高校生が環境問題について考え、意見を交わす「地球環境塾」が7月29日始まった。初日は市長、議長の表敬訪問をし、午後からさっそく市の環境政策についての講義や四日市公害と環境未来館の見学などをした。さまざまな体験をし、8月3日に成果の発表会を開く。
参加したのは、ロングビーチ市からはロスアラミト、カリフォルニア・アカデミー・オブ・マス・アンド・サイエンス、サトウアカデミー・マスマティクス・アンド・サイエンス、アーネストマクブライドの4校から1人ずつの4人が参加。ロングビーチ市長のメッセージも預かってきたという。
天津市は今年、四日市市との友好都市提携が45周年。天津市第二耀華中学校(高校に相当)の4人が参加した。四日市市からは四日市南、海星、暁(2人)の4人が参加した。
森智広市長、村山繁生議長の表敬では、森市長が「四日市公害を経験した四日市だが、その後の市民、企業、行政の協力で改善を進め、今は青い空がある。最近の暑さに温暖化を肌で感じるが、若いみなさんが環境について議論して頂くことは大切です」などとあいさつした。村山議長は「共に行動してきずなを深め、話し合ったことは国に持ち帰って、友人や地域の人に広めてほしい」と話した。
高校生にあいさつする森智広市長(右)
懇談では、天津市、ロングビーチ市の双方から、若い高校生世代を環境問題にどう参加してもらおうとしているかの問いかけがあった。森市長は環境未来館など若い世代に意識してもらう機会づくりをしていること、村山議長は、高校生から使い捨てコンタクトレンズのケースの回収を求める請願が議会に提出されたこともあることを紹介した。
日米中の高校生12人は8月2日まで講義や環境に関する施設の見学などをし、3日午前9時半から成果発表会を「そらんぼ四日市」で開く。ここでは、名古屋大学大学院の三上直之教授による講演もある。入場無料。