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異例が当たり前!? 31年ぶりの“少数与党”で国会の景色が一変

文化放送

2月28日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは、国会の少数与党時代の到来について、ノンフィクション作家・常井健一氏に話を伺った。

長野智子「常井さんからご覧になって、(少数与党国会の景色は)どんなふうに見えているんでしょうか?」

常井健一「政界全体について見ますと、これまでの政治がサッカーボールだとすると、急にラグビーボールを使ったかのような感じに変わったような感じがするんですね」

長野「どういう意味ですか?」

常井「ボールを地面にまっすぐ転がしても、いまどこに転がっていくかわからないと」

長野「はぁ〜!」

常井「だから異例中の異例っていう言葉を聞くことが異例ではなくなって、“異例が当たり前”の日常になっています。ですから、こうして語っている私としても天に唾を吐くような話なんですが、メディアの見立てが当たらない」

長野「あぁ〜、なるほど!」

常井「なにせ1994年以来、31年ぶりの少数与党国会なんですよ。だから実際に国会の日程を動かしている各党の国会対策委員会でも、それを支える衆議院の事務局も、大昔のファイルを引っ張り出して『何十年前に先輩たちはどうしてたのか?』っていうのを壁打ちしながら一歩一歩進んでいるような実情なので。それだけこの1ヶ月間、歴史的な出来事が続いているということなんですよね」

長野「うーん!」

常井「異例中の異例っていうのは、何十年ぶりに起こったことも沢山続いているんですけども、初めてのこともありました。これは“省庁別審査”というものなんですけど、新年度予算を省庁ごとにザックリと6グループに分けて、2月上旬に3日間にわたって質問が行われました。これは『事業仕分けの再来』みたいに報じられたんですが、これが実現できたのも予算委員長が野党だから実現できたっていうことなんですね。逆に、これまであったのに今回無かったことは“空転国会”ですね。野党が審議拒否して、国会が開店休業になるっていうことは、これは一日だけしかまだ行われていません」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「はぁ〜」

常井「(今回無かったことの)もう一つは“スキャンダル国会”。野党が予算委員会で大臣のスキャンダルを追求して、大臣の首と引き換えに予算審議に応じるっていう戦略が当たり前だったんですけども、今回はほとんどそれが無くて。槍玉に上がったのは、鈴木法務大臣が法務省の職員に“差し入れ”と称して月餅を配ったことぐらいで」

長野「たしかにね、ほんとだ、スキャンダル国会ではない!」

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