天の精霊が空を飛ぶ長崎中華街「ランタンフェスティバル」【長崎県長崎市】
冬の長崎を彩る「長崎ランタンフェスティバル」は、中国の旧正月を祝う華やかなイベントです。約15,000個もの色鮮やかなランタンが長崎新地中華街一帯を照らし、街は幻想的な光の世界に包まれます。龍や仙人など、福を象徴するキャラクターたちが輝き、まるで天の精霊が空を舞うような美しい光景が広がります。異国情緒あふれるこのイベントは、歴史と文化が交差する長崎ならではの冬の風物詩となっています。
色鮮やかな光が織りなす幻想の世界
長崎ランタンフェスティバルは、長崎新地中華街の人たちが、中国の旧正月(春節)を祝う行事として親しまれていた「春節祭」を平成6年から規模を拡大してスタートしたものです。長崎新地中華街の入り口をくぐると、そこには異国情緒あふれる光の世界が広がっています。龍や鳳凰、福を抱えた子どものランタンが輝き、街全体がカラフルな光で包まれます。まるで天の精霊たちが舞い降りてきたかのような幻想的な雰囲気を感じることができます。
伝統文化と願いが込められたお参り
湊公園(みなとこうえん)は大小様々なランタン装飾で彩られています。なかでも長蛇の列になっているのは「鶏魚肉(チーユイロー)」のお参り。「一年中お金に困らず、幸せでありますように」という願いが込められています。赤い布で飾られた祈願所は、ぐるっと一周並んでようやくお参りをすることができます。リアルな鶏、魚、豚肉が飾られています。
異国情緒と活気あふれる中華街散策
一眼レフを抱えたカメラマン、スマホを片手に食べ歩きをする女子高生、ランタンオブジェと子どもの写真の撮影に励む家族連れなど、この景色をそれぞれに写真を撮って楽しんでいる人がいました。ランタンの光が描く幻想的な世界と、文化の奥深さを感じることができます。
2025年2月1日筆者撮影