「食べない時間」が胃腸を元気にする? 不調を解決するプチ断食のすすめ【眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話】
胃を休ませることがすべての不調から解放される近道
毎日のプチ断食で胃腸も体調も絶好調!
現代人は食べ過ぎに鈍感になっています。コンビニやスーパーにさまざまな食品があふれ、好きな物を好きなだけ食べられる環境にあれば、それも仕方のないことかもしれません。しかしその分、胃や腸が常にハードワークを強いられるため、胃腸の不調に悩む人も増え続けています。消化にかかる時間は胃で2~3時間、小腸で5~8時間です。ただし、これは消化がよい食べ物を適正な分量とった場合。消化する物が多いほど、胃や腸は長時間働かなければなりません。
胃腸の調子を整え、正常に機能させるためには休息が必要です。胃が休まれば、過食によって優位が続く交感神経から、消化を促す副交感神経に、自律神経のスイッチが切り替わるからです。つまり、副交感神経オンの状能を長く保つことで、消化能力を高めることにもなります。
胃のリフレッシュのため、みなさんにおすすめしたいのが「胃を空っぽにして寝る」ことです。そのためには、夕食は「早めの時間に」「就寝3時間前までに済ませる」「消化のよい物を、よく噛んで食べる」ようにしてください。仮に睡眠を6~7時間として、食後から目覚めまでの10~12時間、胃に何もない状態をつくるわけです。こうしたプチ断食を習慣にすると、胃腸をはじめ内臓の若返り、美肌効果などをもたらし、何より快眠できるので体調も安定するはずです。
暴飲暴食などで働き過ぎの胃を休ませることが大切
ストレス発散に大量食い、イライラを落ち着かせるための甘い物、時間がなくて早食いなど、現代人は胃も多忙。意識をして休ませることが大切です。
胃を空っぽにして寝るのが目標
胃を空にするというのは、食べないことではありません。胃に負担をかけない食べ方、食材を選ぶこともポイントのひとつ。「夕食は皇后の食事」(書籍78ページ)もぜひ参考にしてください。
寝る3時間前までに食事を終わらせる/咀嚼回数を増やして、消化をラクにする/寝る前の脂が多い食事は控える<P O I N T>
過度な空腹で眠りが浅くなってしまうのはNGなので、ホットミルクやローリエ白湯を飲むのがおすすめ。 胃も落ち着き、リラックスして眠れます。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話』著:福原 真一郎