エコカラットとは?メリットや効果について解説!
エコカラットとは、鉱物や粘土など複数の材料によってつくられた内装材のこと。タイル状のもので、室内環境を改善するためにもしばしば使われます。
今回は、エコカラットの効果や使用するメリットなどを解説!エコカラットの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
エコカラットとは
まずはエコカラットそのものについて、基礎知識を学んでいきましょう。上記の通りエコカラットとは、タイル状の内装材を指します。エコカラットの原料となる粘土や鉱物には小さな孔(あな)が開いており、この孔が室温や湿度を調節するカギ。カビやダニの発生を抑える効果があるのです。
古くからある土壁をヒントにつくられたのがエコカラット
エコカラットは、日本家屋で古くから存在している「土壁」から着想を経てつくられました。
土壁とは土に砂などを混ぜて水で練ったもの。高温多湿の日本と相性が良いものとされ、古くから使われている伝統工法です。
エコカラットの効果とは
そんな古くからの土壁をルーツにつくられたエコカラット。具体的にどのような効果があるのでしょうか。
調湿効果
エコカラットの代表的な効果として挙げられるのが、湿度を調節する効果。エコカラットが持つ微細な孔からは湿度が吸収・放出され、室内の湿度をコントロールする効果を持っています。玄関などに設置すると、外のじめじめとした湿気や靴・傘などに含んだ水分をエコカラットが吸収してくれる効果も。カビの発生を防ぐ効果があるのです。
また反対に、乾燥しているときにはエコカラットの孔から湿気を放出します。乾燥対策にもなるため、部屋の空気をきれいなものに保てるのです。
有害物質を低減する効果
建材などから発生する化学物質によって室内が汚染され、健康状態を損なう「シックハウス症候群」。家の高気密化によって見られるようになった健康影響であり、症状は人それぞれです。
このシックハウス症候群を引き起こすのが、ホルムアルデビドやトルエンといった有害物質。エコカラットの効果として、このような有害物質を吸収できます。
加えてエコカラット自体には、これらの有害物質は含まれていません。エコカラットを用いることで、空気の清潔さも保つという効果があるのです。
脱臭効果
エコカラットは調湿効果に加えて脱臭効果もあります。エコカラット特有の小さな孔が、ペットや靴のにおいなどを吸収するため、エコカラットが設置された部屋は室内の空気やにおいが気にならなくなるといわれています。
水拭きできる
エコカラットは水拭きできる点も見逃せないポイントです。従来ある湿度を調節できる調湿建材では、水拭きでのお手入れができませんでした。そのため壁にしみついた汚れやシミを取ることが難しい側面がありました。
現在のエコカラットでは、家庭用洗剤を使うことで頑固なシミや汚れを落とすことが可能に。水拭きできるのは見た目の向上という意味でも大変便利ですよね。
エコカラットを設置するメリットと効果
エコカラットを設置することで得られるメリットや効果についてご紹介します。エコカラットの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
室内における空気の改善
エコカラットの設置には、さまざまなメリットがあります。まず、空気質の改善です。エコカラットは有害な物質を吸着することで、室内の空気を浄化します。これにより、アレルギー症状の軽減や、健康状態の改善が期待できます。
エコカラットのデザインも豊富
また、エコカラットはインテリアデザインにも貢献します。タイルの色やデザインは多種多様であり、おしゃれな空間を演出することができます。さらに、エコカラットは調湿効果もあり、湿度を適切に保てるため、カビやニオイの発生を抑えられます。エコカラットにおける見た目のメンテナンス性も高い点も特徴です。
エコカラットを設置するデメリット
エコカラットには快適に暮らすうえで重要な効果やメリットがある一方で、やはりデメリットもあります。しっかり確認していきましょう!
衝撃に弱い
エコカラットは固い形状のわりに、焼き物の一種であるため衝撃には弱い点が特徴です。家具を移動させる際に少しエコカラットに当たってしまったりといっただけでも、エコカラットが欠けたり割れてしまった…というケースもあります。多少の傷であれば、補修材を用いて傷を目立たなく出来るでしょう。
エコカラットは上記のように繊細な建材であるため、家具の移動が多い場所などには不向きでしょう。
面積が十分に必要
エコカラットは、床面積の4分の1以上の壁面積に施工すると効果を発揮するといわれています。たとえば床面積が16㎡である場合、4㎡以上の壁がエコカラットになっているとよいでしょう。
「せっかくエコカラットを設置しても、あまり効果を感じられなかった…」というケースにならないよう、あらかじめ床面積の割合を考えておきましょう。
リフォームが容易にできない
エコカラットのリフォームは容易にできないため、エコカラットを設置する際はどの場所に設置するのか、そこに将来的なリフォームの可能性はないかなどを検討することが大切です。エコカラットは接着剤を使用して壁に取り付けているため、取り外しの際は壁の下地も同時にはがれてしまいます。
リフォームの可能性が少ない場所にエコカラットを設置するよう心がけましょう。
エコカラットはどこに設置する?おすすめの設置場所をご紹介
幅広い効果のあるエコカラットですが、具体的にどの場所に設置するのが望ましいのでしょうか。エコカラットにおけるおすすめの設置場所をご紹介します。
玄関に入ってすぐ
玄関に入ってすぐエコカラットを設置すると、外からのにおいや靴特有のにおいを軽減できるためおすすめです。インパクトのあるエコカラットを設置することで、玄関からおしゃれな空間に魅せることもできるでしょう。
上記の写真は、玄関に入ってすぐの場所にエコカラットを設置した実例です。ピンクとグレーのカラフルなエコカラットが目を引きますよね。
トイレの壁
トイレの壁にエコカラットを設置すると、脱臭効果につながります。清潔感のあるホワイトのエコカラットにすることで、よりハイセンスなトイレに仕上がります。
リビング
リビングのテレビ裏などにエコカラットを設けるのもおすすめ。家族が集まるリビングでも快適に過ごすことが可能です。
一方でリビングに設置する場合、リフォームが簡単にできなかったり家具の移動が簡単にできず、模様替えをするのが難しいというケースがあります。リビングにエコカラットを設置する場合は、リフォームに関するリスクがあることを覚えておきましょう。
まとめ
今回は、エコカラットの効果やメリット・デメリット、おすすめの設置場所について解説しました!エコカラットの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。