瀬谷シニア 日本選手権、24年ぶり3位 粘り強く接戦制す
瀬谷リトル・シニア野球協会のシニアチームが8月に開かれた「エイジェックカップ第52回リトルシニア日本選手権大会」で、24年ぶりとなる3位に輝いた。「ピンチをしのぎ、チャンスをものにする」(星雄一郎監督)という粘り強さで接戦を制して勝ち進んだ。
大会は都内などで行われ、強豪32チームが出場した。瀬谷シニアは八木遙風(はるかぜ)キャプテン(中学3年)を中心に総合力で戦うチーム。星監督によると、選手たちは戦術理解力に優れ、先制や逆転された時など劣勢を跳ねのける底力があるという。
中学3年生にとって最後の同大会は、その集大成と言える戦いぶり。山口東との初戦を2対1で制すと、札幌東との2回戦は2点差を追いつかれながらも再び突き放し、5対2で勝利した。掛川との準々決勝は2点を追いかける展開。5回表に古川碧人選手(3年)のタイムリーで1点を返すと、最終7回表に盛山龍人選手(同)と市丸輝空(せら)選手(同)のタイムリーなどで逆転し、3対2で勝利した。
準決勝では中本牧に敗れ、札幌新琴似(しんことに)と並んで同率3位。八木キャプテンがベストナインに、市丸選手が優秀選手に選ばれた。10年間指導している星監督は「今年のチームは春過ぎから急成長した。学生野球の原点を思い出させてくれた」と教え子を評価。八木キャプテンは「練習の意味を考えながら必死に取り組んできました。最後に一番良い結果を残せて嬉しいです」と喜んだ。
リトルも躍進
同協会のリトルチームも、「SSK杯争奪東日本リトルリーグ野球選手権大会」を初制覇した。
大会は茨城県で8月に行われ、16チームが出場した。友部との初戦を6対3で制した瀬谷リトルは、2回戦(VS松本リーグ)を6対2、準決勝(VS稲城)を1対0で勝利。仙台東との決勝戦は大西蓮選手(中学1年)の2本塁打を含む合計4本のホームランの猛攻で7対0と大勝した。
「チーム状態がよく、東日本にピークを持ってくることができた」と吉良恭平監督。干川颯也キャプテン(同)は「チーム一丸となり『勝ちたい』という気持ちで戦ったことが優勝につながりました」と話した。