尼崎中央商店街で老舗のグリーンティーをテイクアウト!明治29年創業『茶舗 中村園』 尼崎市
尼崎中央3番街商店街で見つけた、1896年(明治29年)創業のお店『茶舗 中村園』(尼崎市)へ取材に行ってきました。
「日本一早いマジックナンバー点灯」の“めでタイガー”が動いている付近にあるお店で、阪神尼崎駅からは徒歩約5分です。
元々は尼崎市西本町2丁目で創業され、1948年(昭和23年)にこの地に移転。今年で移転から77年を迎えています。現在お店を切り盛りする4代目の店主は、金融会社で会社勤めをされた後、東京のお茶屋で2年間ほど修業を積み、父である3代目から同店を引き継がれました。
店内には日本各地の有名どころの茶葉や茶器が所狭しに並んでいるのですが、取り扱いの茶葉の種類はなんと100種類ほどあるそうです。
スーパーには置いてない珍しいものを求めるお客さんも多く、要望を聞いているうちにこのような数になったのだとか。
仕入れた茶葉はもちろん、独自のブレンド茶葉も人気。親の世代から引き継いだものだそうで、美味しさを安定させるために、お店を一緒に切り盛りする奥さんとともに“比率”や“グラム数”をきちんと数値化されたそうです。
例えば、宇治抹茶を中心にブレンドした特上煎茶の「八十八夜」や「琴城」は、同店オリジナルの商品となっています。
「ほうじ茶」もお店で茶葉を煎っているそうで、その日の気温や湿度に合わせて火加減を変えているのだとか。
今回は人気商品「八十八夜」の特上煎茶を、お店の中にあるベンチで試飲させていただきました。優しい緑色と良い香りがとても癒されます。
渋みと甘みの両方が感じられるすっきりとした飲み心地で、毎日飲みたくなるお茶でした。
店頭販売されている1杯100円の「グリーンティー」も試飲させてもらいました。抹茶のほろ苦さと甘みのバランスがちょうどよく、ゴクゴク飲める味です。
幅広い年代層に受けいれられるようかなり試行錯誤されたものなので、2歳くらいの子供も美味しそうに飲んでいる姿もみられるそうです。実は筆者の小学生の娘もここの「グリーンティー」が大好きで、訪れるたびおねだりされています(笑)。
阪神タイガースのパッケージのお茶も販売されており、リーグ優勝したときはセールも行われファンの方もよく同店を訪れたくさんの交流があるとおっしゃる店主。
取材時には3代目の店主の時から通って60年にもなる常連客の姿も見られ、多くの人たちから愛されている理由を垣間見れました。
場所
茶舗 中村園
(尼崎市神田中通3-45)
営業時間
10:00~18:30
定休日
第2・3水曜日