「ここで飲むビールは最高やさ~!」伊藤沙莉、“難しかった”と語る沖縄言葉で魅了『風のマジム』本編映像
伊藤沙莉主演最新作『風のマジム』が、9月12日(金)より劇場公開中だ。このたび、本編シーンより「まじむとおばあバーへ行く篇」が解禁となった。
累計14万部突破の人気小説、待望の映画化
累計発行部数が14万部を突破している原田マハによる同名小説を、伊藤沙莉主演で映画化。「南大東島の風に吹かれて育つサトウキビで特別なラム酒を作りたい」と思い立ち、社内のベンチャーコンクールを活用してビジネスを立ち上げ、契約社員から社長になった金城祐子氏の実話が基になっている本作は、平凡に生きてきた契約社員の主人公・伊波まじむが、人と出会い、周囲の人々を巻き込みつつも、家族に支えられて、夢を実現していく、主人公の成長と彼女に関わる人々の“真心”の物語。主演は、社会現象となったNHK連続テレビ小説「虎に翼」で主人公の佐田寅子を熱演した伊藤沙莉が務める。
伊波まじむ(伊藤沙莉)は、那覇で豆腐店を営む祖母カマル(高畑淳子)と母サヨ子(富田靖子)と暮らしながら、通信会社・琉球アイコムの契約社員として働いている。まじむは沖縄弁で「真心」を意味する言葉で祖母がつけた名前だ。いつも祖母と一緒に通うバーで、ラム酒の魅力に取り憑かれたまじむは、その原料がサトウキビだと知る。折しも社内ベンチャーコンクールが開催され、まじむは、南大東島産のサトウキビからラム酒を作る企画で応募するが、それはやがて家族、会社、島民をも巻き込む一大プロジェクトへと発展していく——。
本編映像では、主人公まじむ(伊藤沙莉)がBARのカウンターで美味しそうにビールを飲み、「あ~~~、やっぱりここで飲むビールは最高やさ~!」と感嘆する満面の笑みから始まる。すると、隣に座っている祖母・カマル(高畑淳子)が「この店は何飲んでも最高やさ!」と返す。
まじむが「やさ、てるちゃんって覚えてる?」と、会社で働く同期が司法書士になると言うと、カマルが「司法書士~、すごいね~」と驚く。「これから誰とお昼食べよう…」としょんぼりするまじむ。「会社に弁当食べに行ってるのか?あんたは。はっさー、誰か誘えばいいじゃないね」とカマルに突っ込まれ、「いろいろあるわけよ!」と沖縄言葉で会話を繰り広げる。
「私も会社やめて店継ごうかな」というまじむに「豆腐屋なめたらあかんど~、そんないいかげんなもんはこっちからお断りやさ!」とカマルに一喝される。煮詰まったまじむが、「吾朗さんおすすめちょうだい」ともう一杯をリクエストすると、BARの店員・吾朗(染谷将太)は「じゃあラムにしてみますか?今日、新しいラム入ったんで」とラム酒のボトルを二人に見せる。吾朗に提供されたラム酒を一口飲んだまじむは思わず「あい!美味しい~」と叫ぶ。カマルは「なんか甘い香りがするね~」と、初めて口にしたラム酒の美味しさに驚く。「サトウキビですから」と吾朗に説明され、サトウキビだらけの沖縄で誰かラム酒を作ればいいのにね、という話で盛り上がるまじむとカマル。まじむの人生を大きく変えるラム酒との運命の出会いから、純沖縄産ラム酒を作るという夢を実現するまでの展開が気になる映像となっている。
映画全編で沖縄言葉のセリフで演じた伊藤沙莉は、沖縄言葉について「沖縄言葉には語尾を伸ばす言葉が多く、のんびりとした柔らかい響きが特徴です。その分、喜怒哀楽を乗せることが難しいと感じました」と語っている。イントネーションや言葉の習得については、「ここでアクセントとか、ここで上がるというような、はっきりとした抑揚が意外とないので、思いのほか一度一音を間違えると、広島の言葉や京都の言葉になってしまい迷子になることが頻繁にありました。方言指導の今(科子)さんに、この音であっていますか?と常に確認していました。私が少しでも一人でセリフ練習を始めると、すぐそばに来てくださって、とても心強かったですし、現場には沖縄の方もたくさんいらっしゃったので、たくさんサポートもしていただきました」と話している。
『風のマジム』は絶賛公開中