「みんなと一緒に歌がうたえない、ダンスを踊れない…」集団活動ができなかった息子。1年後の姿を見た時は涙が止まらず…【鳥野とり子の思ってたんと違う 妊娠・出産・育児 #17】
こんにちは、漫画家・イラストレーターの鳥野とり子です。
主にインスタグラム(torico_bird) で早産や発達障害、育児あるあるを投稿しています。
息子のねこ太は自己肯定感が低く幼稚園の活動に参加したがらない、参加できないということがよくありました。
今回はそんなねこ太が幼稚園での活動に参加できるようになるまでのエピソードを書こうと思います。
みんなと一緒に歌をうたえない、ダンスを踊れない
発達障害児は過去の失敗の経験などで自己肯定感が低くなる傾向がよく見られるのですが、ねこ太も同様に自己肯定感が低く、失敗することを恐れてみんなと一緒に歌をうたうことやダンスを踊ることをとても嫌がります。
こんな感じでかたくなに拒否してしまうのです(涙)。
ダンスや体操に参加できなかった年中の運動会
幼稚園に入って1年目の運動会はラジオ体操とダンスは固まってしまって参加できませんでした。
決して踊れないわけではなく家ではとても上手に踊っているのですが、みんなと一緒となるとどうしても踊れないのです。
一方でかけっこや玉入れは楽しく参加できたので少しホッとしました(嬉)。
来年はなんとか運動会本番でダンスや体操もできるといいなと思いながら見守りました。
自信をつけるために頑張った1年間
そこから1年間は幼稚園でも療育でも、目標に【自信をつけて、みんなと一緒にうたったり踊ったりできるようになる】を掲げ、少しずつ集団の活動に参加できるようにサポートしました。
「失敗しても全然いいんだよ」と声をかけて安心させてあげたり、成功した時にしっかり褒めてあげたりを繰り返して成功体験を積み重ねることによって自信がついたようで、本当に少しずつですが活動に参加できるようになりました。
翌年の運動会では全ての競技に楽しく参加できるように!
1年間頑張ったおかげで、なんと翌年の運動会ではラジオ体操もダンスもほかの競技も全て参加することができたのです!
堂々と笑顔で踊っているねこ太を見た時は涙が止まらず…
ハンカチを握りしめて観覧していました(涙)。
今でも苦手意識はあるけれど…
小学校2年生になった今でも集団活動に対しては少し苦手意識が残っていますが、以前ほど敬遠せずに「苦手そうだなと思ってもとりあえず一度やってみる!」ということができるようになり、何にでも参加できるようになりました。
ダンスも歌も運動も、本当にできないわけではなく本人の気持ちの問題なので、無理強いするわけにはいかず、参加できるようになるまではなかなか大変でしたが、焦らずじっくり向き合うことで本人の自己肯定感も上がり良い結果につながったと思います。
【鳥野とり子】
2017年1月生まれの息子を育てているママ漫画家です。
インスタグラム(torico_bird) で早産や発達障害、育児あるあるを投稿しています。