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ウクライナの原発を欲しがるトランプ大統領の真意は…?「将来的にウクライナの資源を採掘とか加工する場合の電力の当てにしている」

文化放送

3月21日(金)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。3月14日の放送は朝日新聞の「ウクライナ原発、米が所有案 「保護の最善策」 エネ攻撃停止は一致 首脳電話協議」という記事を取り上げ大竹やジャーナリストの青木理らがコメントした。

ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が19日、電話で協議した。前日に米ロ首脳間で合意したエネルギー施設への一時的な攻撃停止についてウクライナが受け入れることで一致。また、トランプ氏はウクライナの原子力発電所を米国が所有することを提案し、インフラ保護の最善策となると主張した。

アメリカ側の声明によると、トランプ氏はウクライナの電力供給と原発をめぐり、発電所の運営に非常に役立つことができるとして、アメリカによる所有を提案。エネルギーインフラへの支援となると語りウクライナの安全保障に資すると示唆したという。どの原発を指すかは不明だが、アメリカ側はロシアが占拠しているウクライナ中南部ザポリージャ原発のあり方について、ロシア側と協議する考えを示してきた。

太田アナ(アシスタント)「こういう記事がある一方で、ロイターが伝えているんですが、ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、ロシア軍が占拠するザポロジェ原子力発電所(ザポリージャ原発)について、トランプ米大統領との電話会談でウクライナの管理下になければ稼働しないと伝え、米国が所有する可能性については協議しなかったと明らかにした。という記事があります」

大竹「トランプ大統領が言ってることと、ゼレンスキー大統領の言ってることの違いは出てきたね」

青木理「そうですね。違うのも違うし、太田さんが紹介してくれた同じロイターの記事ではホワイトハウスはトランプ大統領が場合によって米国が所有する可能性を示唆したんだと伝えているので、ゼレンスキーさんの言い分と、ホワイトハウス側アメリカ側の言い分がちょっとずれてるというのが一つと、それからもう一個は朝日新聞が報じてるんですけど、ロシアがいったん占拠した原発を手放すのだろうかという問題もあるし、これはニューヨークタイムズが書いてるらしいんですけれどもなんでこんなことをトランプさんが言い出したのかというと、トランプさんはウクライナの地下資源を寄越せ。そしたら助けてやるんだみたいなことを言ってるじゃないですか?で、どうもアメリカの企業が将来的にウクライナの資源を採掘とか加工する場合の電力をどうもこのアメリカ所有にする原発によって賄うということを考えているんじゃないかっていうふうにニューヨークタイムズは報じているらしいんですよね。だからそう考えると、トランプさんの考えはずうずうしいといえばずうずうしいし、それなりに先まで見通しているってことを考えると、ゼレンスキーさんが否定はしていても将来的にはそういう方向に持って行きたいというトランプさんの希望はあるのかもしれないなという感じがします」

太田アナ「一応アメリカの企業が保有していたら、ロシアは攻撃してこないだろう。ウクライナの安全保障に資するという考え方をトランプ政権側は言っているようですね」

大竹「まあそうだけど、青木さんが紹介してくれたみたいにこれを商売にするのかというのは結構えげつない感じはしてくるよね」

壇蜜(パートナー)「ビジネス感ですよね」

青木「まさにそうでしょう。トランプさんの思考回路は基本的に、ディール(取引)。つまりこれをやることによってどうすれば得するんだということがすべてに共通して通底していると考えれば、何をやったら得が取れるんだ?資源だろう。資源のための電力だろう。という。その理由として、アメリカが所有すれば攻撃さないんだろうと理屈を立てる。話は戻っちゃうけど、じゃあロシアがこれに乗ってくるかどうか。今のところちょっと見えないですよね」

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