韓国ドラマならではの魅力が盛りだくさん!想定外の展開から目が離せない【韓国恋愛ドラマ3選】
仕事でキャリアアップを目指しつつ、職場に好きな相手がいたら、そっちにも心が傾いてしまうのが恋心。韓国ドラマで描かれる、そんなラブストーリーには、一筋縄ではいかない、独特の設定や仕掛けといった、韓国ドラマならではの魅力が盛りだくさん! 今回は、仕事と恋の間で揺れ動く物語の、予想外の展開に驚く、韓国恋愛ドラマを3本紹介します。
1.『私のヘリへ ~惹かれゆく愛の扉~』
テレビ局「PPS」に勤務するチュ・ウノ(シン・ヘソン)は、キャリア14年目のアナウンサー。仕事に一生懸命取り組んではいるものの、社内での評判はイマイチで、アナウンサーとしての知名度も低いウノ。そんな彼女は、同期で局の看板アナウンサー、チョン・ヒョノ(イ・ジヌク)と8年も付き合っていましたが、別れることになり、そのショックから解離性同一症を発症し、もう1人の人格である「ヘリ」としても生活することに。
第1話では、何が起きているのか、ちょっと分かりづらいのですが、キャストの見事な演技によって引き込まれていきます。ウノとヒョノは、別れても、心の内ではお互いへの想いを忘れられずにいるのですが、社内ではぶつかってばかり。ウノを好きな後輩アナウンサーが彼女に接近すると、ヒョノの心はざわつきます。
そして、ウノとは全くタイプの違う「ヘリ」は、ウノが眠っている間に、テレビ局「メディアN」の駐車場で管理スタッフとして働いています。同局のアナウンサーであるカン・ジュヨン(カン・フン)に恋心を抱いているヘリ。ウノとヘリは同一人物ですが、それぞれの職場で違う相手との恋愛が描かれるので、先の読めない展開が気になって、見始めたら止まらなくなります!
ヒット作を次々と生み出す韓国ドラマの制作陣とキャストだからこそ描ける、異色の設定のラブストーリーは必見です。
2.『恋愛なんていらない』
リアリティショーのプロデューサーを務めるク・ヨルム(イ・ダヒ)は、仕事も恋愛も崖っぷち状態。担当番組が次々と危機を迎える中、犬猿の仲の同期のカン・チェリ(チョ・スヒャン)が総合プロデューサーを担当している、話題の恋愛リアリティ番組「愛の王国」にシーズン2から携わることに。
ヨルムは、20年来の親友であるパク・ジェフン(チェ・シウォン)に、いつも仕事や恋愛について愚痴っていましたが、整形外科医のジェフンは、なんと「愛の王国」に出演が決まります。自分の番組で、ジェフンがほかの女性と“恋愛モード”になるのを見るうちに、ヨルムは彼を意識し始めます。
壁にぶつかることが多いヨルムですが、スタッフが嫌がる仕事も率先して行う、とても素晴らしいプロデューサー。ジェフンは、そんなヨルムを以前から支えていて、彼女を大切に想っており、やがて2人の関係は変化していきます。
突然、職場に舞い降りたような恋の行方に、くぎ付けにならずにはいられません!
3.『悪魔なカノジョは裁判官』
大ヒットドラマ『美男<イケメン>ですね』の主演で人気を呼び、最近では『ドクタースランプ』も話題のパク・シネが、なんと“悪魔”で裁判官の主人公を快演する、ファンタジー・ラブコメディ。地獄から人間界に送り込まれた悪魔が、エリート裁判官のカン・ビンナに憑依し、許されざる者を地獄に送るという任務に奮闘します。
わざと軽い判決を下し、犯罪者が日常生活に戻った後に、殺して地獄に引きずり込むという、とんでもなく“悪魔的な考え”で悪人を裁くビンナ。ところが、ある事件をきっかけに熱血刑事のハン・ダオン(キム・ジェヨン)に出会い、彼に恋してしまいます!
人間に恋などしたら、地獄の悪魔として許されず、酷い罰を与えられるのに、ダオンの温かさと誠実さに触れ、初めて胸の高鳴りを覚えるビンナ。果たして、彼女は任務を成し遂げられるのか、それともダオンのために全てを投げ出すのか……?
本作も、パク・シネのチャーミングさと、抜群の演技力があってこそ成り立つ、韓国ドラマならではの魅力にあふれた恋愛ドラマです。ファンタジーではありますが、人の業や、複雑な人間模様が綴られており、仕事と恋愛の間で揺れ動く主人公のラブストーリーに夢中になること請け合いです。『月水金火木土』にも出演している、ダオン役のキム・ジェヨンのイケメンぶりにも目と心を奪われます!
清水久美子/海外ドラマ・映画・音楽ライター