ごみが少ない都道府県はどこ?日本全国ごみ排出量ランキング【2025年】
日本で出るごみは年間約3900万トン
私たちが生活するうえで、毎日出てくるごみ。その量はどのくらいになるのだろう?この記事では、ごみがどのくらい出ているのか見てみよう。なお、データは環境省発表の「日本の廃棄物処理 令和5年度版(2023年度版)」をもとにしている(※1)。
日本で出るごみ 年間排出量の推移
最初に知っておきたいのは、日本でいまどのくらいの量のごみが出ているのか。2023年は3897万4000トンで、前年比3.4%減だった。わずかであるが、毎年、ごみの総排出量は減少傾向にある。
ごみが少ない都道府県ランキング
次に、ごみの排出量を都道府県別に少ない順に見てみよう。
1人1日あたりのごみが少ない都道府県ランキング
人口が多い都道府県はごみの排出量も多くなるため、1人1日あたりのごみの排出量についても見る必要がある。
ごみの1人1日あたりの排出量がもっとも少なかったのは京都府で、もっとも多かったのは富山県だ。ランキングの下位の都道府県では、1人1日あたり1kg弱ものごみが出ている計算になる。そして、1位と47位の差は1人1日あたり240g。年間で87.6kgにもなる。
1人1日あたりのごみが少ない市町村ランキング
次に、都道府県ではなく市町村レベルでのランキングを紹介しよう。人口の規模によって、それぞれの上位10の市町村をまとめた。1人1日あたりのごみの全国平均は851gだから、それと比べてみて、ごみを減らす取り組みを行っている市町村が多いとわかるだろう。
人口10万人未満のカテゴリでは長野県の村が多くランクインし、人口10-50万人のカテゴリでは東京都の市が多く入るなど、一定の傾向があるようだ。
あと20年で満杯になるごみ最終処分場の現実
人が生活するうえで、必ず出てしまうごみ。しかしごみの処理にはお金がかかるうえ、焼却処分なら地球温暖化につながる温室効果ガスが排出される。さらに、ごみの最終処分場自体があと20年あまりで満杯になってしまうことが報告されている。
日本のごみ排出量は年々減少傾向にあるが、それでも、さらにごみを減らしていく努力が必要だろう。使えるものは資源として再利用する。自治体任せにするのではなく、一人ひとりの小さな心がけに、私たちの未来がかかっているはずだ。
ごみ削減の取り組みを行う自治体
徳島県上勝町
鹿児島県大崎町
※1 日本の廃棄物処理 令和5年度版|環境省環境再生・資源循環局 廃棄物適正処理推進課