お弁当用に徹底研究!固くならない「唐揚げ」の作り方とポイント
お弁当の唐揚げが固い…そんなお悩みを解決!
唐揚げはお弁当の定番メニューですが、揚げたてはおいしいのに食べるころには固くなってしまいがち。そこで唐揚げ好きの筆者が、冷めてもしっとりジューシーな唐揚げレシピと、パサつきを防ぎ水分量をキープして作るコツをご紹介します。
身近な材料で簡単に作れて真似しやすいレシピです。時間が経ってもべチャッと油っぽくならず、しっとりジューシーな鶏もも肉の食感が味わえますよ。
お弁当用に徹底開発♪ 固くならない唐揚げのレシピ
調理時間:30分
冷めても固くならない、ふんわり衣のジューシーな唐揚げレシピです。砂糖と塩をなじませてからマヨネーズを揉み込み、卵入りの衣を和えるため、鶏もも肉の水分をしっかり閉じ込めることができます。
スパイスや香味野菜なしでも物足りなさを一切感じず、鶏もも肉の濃厚な旨味が味わえるのが特徴。お好みで粗挽き黒こしょうやしょうがなどを入れて風味を加えてもおいしいです。
材料(2~3人分)
鶏もも肉:300〜350g
砂糖:小さじ1杯
塩:小さじ1/5杯(約1g)
酒:大さじ1/2杯
しょうゆ:大さじ1杯
マヨネーズ:大さじ1杯
卵:1個
薄力粉:大さじ4杯
作り方
鶏もも肉を切る
鶏もも肉の黄色い脂や筋を取り、小さめのひと口大に切ります。衣が膨らんでひとまわり大きくなるため、小さめに切っておくと食べやすいです。
砂糖、塩、酒を揉み込む
鶏もも肉に砂糖と塩を揉み込み、砂糖の粒が完全に溶けたら酒を加えてさらに揉み込みます。時間があれば10分置きます。砂糖、塩、酒をしっかりなじませることで鶏もも肉から水分が逃げにくくなります。
しょうゆ、マヨネーズを揉み込んでしばらく置く
しょうゆとマヨネーズを加えて揉み込み、10分置きます。マヨネーズを入れるとコクが加わり、ジューシーに仕上がります。
卵を混ぜて薄力粉を加える
卵を溶いて加え、手で揉み込んでなじませます。揉みこむことで卵が鶏もも肉にしっかり絡んでコーティングされ、肉汁を閉じ込めることができます。
薄力粉を加えて箸でざっくり混ぜます。
揚げる
揚げ油(分量外)を160~170℃に熱し、鶏もも肉の形がなるべくまとまるように箸で持って油鍋に入れます。皮は広げて身を包むように形を整えると火が均一に入りやすいです。
入れてすぐは触らず、1分経ったら返します。表面が色づいてきたら、ときどき唐揚げをすくい上げて5~10秒ほど空気に触れさせながら、計4~5分揚げます。
油を切って粗熱を取る
ザルや網の上に上げて粗熱を取ります。熱いまま弁当箱に入れると蒸気で唐揚げが蒸されてしまうので必ず冷まします。
盛り付ける
弁当箱や皿に盛り付けて完成です。レモンやすだちを添えるとアクセントになります。
コツ・ポイント
砂糖、塩、酒を最初になじませて水分を閉じ込める
マヨネーズと卵を揉み込んでジューシーに仕上げる
薄力粉でしっとりやわらかい食感の衣を作る
鶏もも肉を空気に触れさせながら中温で4~5分揚げる
よくある質問・Q&A
レシピの唐揚げが固くならないのはなぜですか?
水分を閉じ込める効果のある砂糖、マヨネーズ、卵を揉み込むためです。揚げている間に水分が逃げにくくなり、冷めてもふっくらジューシーな食感をキープできます。また、調味料に鶏もも肉を長時間浸すと水分が抜けて身が締まるため、下味をつける時間は短めにするのもポイントです。
鶏むね肉でも作れますか?
鶏むね肉でも同様に作れます。鶏むね肉を使う場合は、そぎ切りにして包丁の背で叩くか、フォークを刺して小さい穴をたくさん開け、調味料が染みやすい状態にしておきましょう。
唐揚げがベチャッとするのを防ぐ方法はありますか?
薄力粉を加える前に卵を揉み込んでおくと、時間が経っても水分が染み出ず、衣がべたつくのを防げます。揚げる際にときどき唐揚げを持ち上げながら揚げると、衣の水分が蒸気になって飛び、軽い食感に仕上がります。
時間が経っても衣の食感をキープする秘訣はなんですか?
卵を揉み込んでから薄力粉を加えることで、時間が経っても水分が流れ出さず、衣の食感をキープできます。また、粉の種類によって唐揚げの食感が変わります。薄力粉の衣はクセがなくしっとり食感で食べやすいのが特徴です。存在感のある衣を作りたい場合は、薄力粉とコーンスターチを1:3の割合で混ぜて使ってみてください。
唐揚げはお弁当用に冷凍しておくと便利!
揚げる前に冷凍する方法
揚げる前に冷凍すると、生と変わらないおいしさに仕上がります。下味と衣の材料を混ぜてから、フリーザーバッグに入れて密閉した状態で冷凍してください。冷凍で2週間ほど保存が可能です。
解凍する際は、冷蔵庫に数時間から半日置いて半解凍します。半解凍の鶏もも肉を揚げ油に入れると温度が一気に下がるため、揚げ始めは火力を少し上げ、1分経ったら火力を戻しましょう。揚げ時間は1~2分長めにとってください。
揚げたあとに冷凍する方法
揚げたあとに冷凍する場合は、粗熱が取れてから1食分ずつ小分けにしてラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れましょう。冷凍で2週間ほど保存できます。
解凍する際は、ラップを取って耐熱皿に唐揚げを並べ、電子レンジ600Wで30~40秒加熱し、返してさらに20~30秒加熱してください。電子レンジで加熱したあとにトースターで1分ほど焼いて水分を飛ばすのもおすすめです。
固くならないレシピで唐揚げ弁当を作りましょう
唐揚げ弁当を作るときは、ぜひ冷めても固くならない工夫をしてみてください。身近な調味料と簡単な作り方で、まるでお弁当屋さんのようなおいしい唐揚げが作れますよ。衣の粉を変えたりスパイスを加えたりするアレンジもおすすめです。冷めても揚げたてと変わらない、ふっくらジューシーな唐揚げをご堪能ください。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:Uli(webライター)