5月31日に小林愛実ピアノ・リサイタル 1年ぶりに山口市民会館で
「小林愛実ピアノ・リサイタル」が、5月31日(土)午後6時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。昨年2月以来となる、1年ぶりの山口公演だ。
小林は、1995年宇部市(旧楠町)生まれ。小学5年の時に一家で東京に引っ越すまでを同地で過ごした。3歳でピアノを始め、7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビュー。2010年に14歳でCDを発表し、サントリーホールでの日本人最年少となる発売記念リサイタルも開催した。2011年、桐朋学園大学付属高校音楽科に全額奨学金特待生として入学。2013年からフィラデルフィアのカーティス音楽院に留学し、マンチェ・リュウ教授に師事した。2015年10月の「第17回ショパン国際ピアノコンクール」でファイナリストになり、2021年10月に開かれた第18回コンクールで4位入賞を果たした。ニューヨークのカーネギーホールに4度出演し、パリ、モスクワ、ポーランド、ブラジルなど世界各地で活躍。2022年3月には第31回出光音楽賞を受賞した。私生活では、同コンクールで2位だったピアニスト・反田恭平との結婚を2023年の元日に発表し、同年8月には第一子を出産。また、2024年11月に、最新CD「シューベルト:4つの即興曲 作品142、ピアノ・ソナタ第19番ハ短調、ロンド イ長調他」をリリースした。
演奏曲目は、「前奏曲」(ラヴェル)、「ボロディン風に」(同)「シャブリエ風に」(同)、「クライスレリアーナop.16」(シューマン)、「3つのマズルカop.59」(ショパン)、「ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58」(同)が予定されている。
入場料(全席指定)は、一般4000円、学生2000円。同館、YCAM、山口井筒屋、三好屋レコード店、アスピラート、チケットぴあ(Pコード:287-952)、ローソンチケット(Lコード:62277)で購入できる。未就学児の入場は不可で、託児サービス(1人目700円、2人目以降500円)の利用は、5月24日(土)までに同館(TEL083-923-1000)へ申し込む。
同館の松田和寛副館長は、「多くのオファーがある中、山口県だけは絶対に公演にきてくれて大変ありがたい。冒頭の気持ちが明るくなるような曲から、締めくくりには感動的な曲を設定するなど、聴く人の立場でセットリストが組み立てられている。『高校生の頃には理解できなかったが、今は弾いてみたい』と思えるようになった『クライスレリアーナ』も含まれており、きっと新たな小林愛実さんの魅力を発見できると思う」と話している。