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上越市吉川区でコウノトリのひな3羽に足環装着 巣立ちは6月中旬の見込み

上越タウンジャーナル

新潟県上越市吉川区で2025年4月3日に孵化(ふか)が確認された国の特別天然記念物コウノトリのひなに5月16日、個体識別のための足環(あしわ)が取り付けられた。ひなは3羽で、装着作業を行った兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、いずれも順調に成長しており、巣立ちは6月中旬の見込み。

《画像:ひなに足環を装着するコウノトリの郷公園スタッフ》

親鳥のつがいは、野生コウノトリが1971年に絶滅して以降、昨年、県内で初めて繁殖に成功し、4羽が巣立っている(雌1羽は2025年3月に死んだことを確認)。2年目となった今年は、昨年よりも約1か月早くひなが孵化した。

孵化の確認から43日目に行われた足環の装着は、コウノトリの郷公園のスタッフや東北電力ネットワークの作業員、市職員などで実施。高所作業車2台に4人が乗り込んで、高さ約10mの電柱の先端部にある巣に近づき、ひなを専用の布でくるんで1羽ずつ箱に入れ、地上に降ろした。

《画像:全長なども計測》

巣の付近に設置された作業テントでは、アルファベットと数字を組み合わせた個体番号が書かれたアルミ合金製の黒い足環を両足に取り付けた。体重や全長、足の太さ、脈拍、体温を測り、性別や健康状態を確認するために血液や羽毛も採取した。3羽のひなは体重が3.3〜4.8kg、全長が74.5〜85.3cmで、標準的な大きさという。

《画像:足環装着後、専用の布に包まれて巣に戻されるひな》

《画像:巣に戻されたひな(上越市教育委員会提供)》

コウノトリは同じ場所で繁殖を繰り返す習性があり、同じつがいが元気に生きていれば10年以上繁殖をすることもあるという。同公園の吉沢拓祥主任飼育員(48)は「餌が豊富にある環境をコウノトリは好むので、つがいにとって子育てをする上で、吉川区の環境がいいのだと思う。吉川を起点に(コウノトリの繁殖が)広がっていってほしい」と話した。

《画像:作業中、巣やひなの様子をうかがう親鳥の雌》

国内のコウノトリは2005年に野生復帰に向けた放鳥が始まり、2025年4月末現在、全国には446羽の野外コウノトリが確認されている。また2024年は全国で134羽のひなが巣立っている。

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