「東京湾キス・アナゴリレー釣りシーズン到来!」両本命ともトップは2桁釣果【千葉・吉野屋】
東京湾の船宿「吉野屋」から出船し、キスとアナゴを狙うリレー釣りを満喫した。前半のキス釣りでは15~22cmの良型が顔を出し、後半のアナゴ釣りでは最大35cm、船中トップは13尾と好調。初夏の陽気のなか、テクニカルな釣りに挑んだ1日の模様をお届けする。
吉野屋でキス&アナゴ釣りリレー
4月24日(木)、東京湾浦安の吉野屋から、シーズンを迎えたキス~アナゴリレー乗合に釣行した。
出船1時間半前に船宿到着。店の横に設置されたボードから、空いていた右舷トモから3番目の席札を外して店内へ。受け付けを済ませて船着き場に向かう。
当日集まったのは11人。私が座った右舷は6人が並んで、13時少し前に河岸払い。航程50分で木更津沖水深15mのポイントに到着。流し位置が決まると船長から、「エサの青イソメは頭を切り落として、長さ3~4cmに切ってハリに通し刺しで。はい、どうぞ」のアナウンスで実釣開始。
天候は晴れ、南東風3~4mで海面の波高は平均1mほど。潮色は濁りを含んだ緑茶色で、14時20分ごろ満潮、沖上がりとなる20時半過ぎまで下げ潮となる中潮。
開始早々からヒット
開始早々、左舷ミヨシ側で本命のキスが上がる。
まだ水温が低い時期なので、魚の活性は今ひとつ。次のヒットまで5分ほどの時間を要した。
左舷トモ2番の田島さんが取り込んだのは、20cm級の良型。同氏は胴突き仕掛けで、続けて18cmをゲット。潮先となっていた左舷トモでは、島崎さんが天ビン仕掛けで16~18cmを4連続でキャッチ。
潮止まりから下げに転じたところで、胴の間の黒澤さんに18cm。天ビン仕掛けに、メタリックグリーンのオモリを使っていた。さらに、ミヨシの両角さんが同様の仕掛けで17cm。
キスはまずまずの結果
14時半に小移動するが釣果は今ひとつ。30分ほど流して再びポイント移動。約20分走って中の瀬水深18mで再開。カケアガリを流し始めると、竿先にク、ククンと本命らしい明確なアタリ。先バリに16cmが掛かってきた。
その後もアタリは多くなかったが、16時半からのラスト1時間で、17~22cmを5尾拾うことができた。船中釣果は、15~22cm5~30尾。左舷トモの島崎さんが竿頭だった。
続いてアナゴのポイントへ
船は10分ほど北東へ走って、アナゴのポイントに到着。18時、水深16mでミヨシからアンカーが投入され、開始の合図が出た。
この日は下げ潮が長く、アカクラゲは少なかったが、私は昨年から船長のアドバイスで集魚ランプは使用せず、寿司屋でも珍重されるメソッコ(小型アナゴ)のアタリも取りやすいように、仕掛けの抵抗を極力控えることにする。
開始まもなく、右舷ミヨシ2番の渡辺さんが、28cmを釣り上げると、同舷トモ2番の高野さんも同級で続く。まだ明るいうちに、私の両隣付近でアナゴが釣り上げられて少し焦る。しばらくして、私の置き竿に小さなアタリ。アワセを入れたがエサ半分を食い逃げされた。
やはり、鉛筆サイズの小さな個体が多いようだ。
トップは13尾
日没直後、右舷トモの長嶋さんが28cmを釣り上げると、19時の移動後は24~30cmを3連発。右舷は、トモ以外が苦戦するなか、左舷側は順調にアタリが出ていたようだ。
19時半にアンカーロープが伸ばされ、船の位置が変わっても左舷優勢の状況は変わらず。右舷はトモでアタリが出ているだけで、ミヨシから胴の間に掛けてパッとしない。沖上がり直前には前寄り3番で40cmヌタウナギが掛かってしまった。
20時半に沖上がり。アナゴの船中釣果は、22~35cm0~13尾。
船長のコメント
「今年もテクニカルな釣り物となっていますので、一つ一つのアタリをいかにハリ掛けさせるか、キス、アナゴとも挑戦者をお待ちしています」
<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。