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国別に見る『世界の純血種』6選 実は猫種名についた土地名が原産国とは限らない!?

ねこちゃんホンポ

アメリカの純血種2選

1.マンチカン

マンチカンは、日本語で「小さい」と訳される「munchkin(マンチキン)」が由来の猫種です。

その名前のとおり、小柄で脚が短く、ちんまりとした見た目が特徴的です。脚が短くなったのは突然変異であり、人為的に手を加えた結果ではありません。

見た目とは裏腹に、筋肉質で骨格もしっかりとしているため、ジャンプや木登りなどの運動能力も備わっています。

日常生活で特に困ることはありませんが、肥満にならないように注意が必要です。

2.オシキャット

アメリカに生息するネコ科動物である「オセロット」に見た目が似ていることから、その名がついたのが、オシキャットです。

実際は、交配にオセロットは全く関係しておらず、シャムとアビシニアンが掛け合わされています。

ヒョウのような斑点模様をしたワイルドな見た目ですが、性格はフレンドリーで甘えん坊というギャップがたまりません。

さらに、しつけをすれば、犬のようにボールをくわえて運ぶこともできるような賢さがあり、その魅力は一言では語りつくせません。

イギリスの純血種2選

3.ブリティッシュショートヘア

世界的に有名な物語である「不思議な国のアリス」に登場するチェシャ猫は、実はブリティッシュ・ショートヘアがモデルになっています。

丸くて大きな顔、どっしりとしたわがままボディが、とてもチャーミングです。

およそ2000年前に、古代ローマ帝国からイギリスに持ち込まれたのが起源とされ、イギリスを代表する猫種と言えるでしょう。

この猫種の仲間として「ブリティッシュ・ロングヘア」がいますが、その違いは毛の長さであり、両者ともに愛されています。

4.ヒマラヤン

ヒマラヤンという名前からは、アジアのヒマラヤ地方が原産国とイメージする方も多いのではないでしょうか?

しかし、実際には「ヒマラヤンウサギ」に見た目が似ているのが命名の理由であり、イギリス生まれの猫種です。

そんなヒマラヤンは、なんと約30年の長い年月をかけて、人為的に発生しました。

ペルシャとシャムが交配されているため、ペルシャの持ち味である長毛と、シャムらしいポイントカラーの両方を持っているのが大きな特徴です。

ロシアの純血種2選

5.ロシアンブルー

ロシアンブルーは「ロシアの青」と直訳されますが、実際は青色ではありません。

しかし、猫の被毛の色には専門的な呼び方があり、青みがかった灰色は「ブルー」と分類されるのです。

美しく可憐な見た目をしており、微笑んでいるかのように見える口元は「ロシアンスマイル」と呼ばれ、親しまれています。

静かであまり鳴かない傾向がありますが、犬のような忠誠心も持ち合わせており、飼い主にはよく甘えてくれるでしょう。

6.サイベリアン

サイベリアンは、ロシアのシベリア地方が発祥とされ、シベリアの英語読みである「Siberia(サイベリア)」が由来の猫種です。

厚みのある毛並みが特徴的で、なんと3層に分かれて構成されている個体も存在します。

一番上のオーバーコート(上毛)は水をはじき、アンダーコート(下毛)は、その密度の高さから体温をしっかり閉じ込めます。

最下層の被毛は、アンダーコートよりも短い毛で覆われていて、極寒の地に合わせた体のつくりをしていると言えるでしょう。

まとめ

本記事では、世界の純血種として、アメリカ・イギリス・ロシアの3ヵ国の猫種をご紹介しました。

「ロシアン」「サイベリアン」「ブリティッシュ」のように、原産国が名前に入っている猫種は珍しくありません。

しかし、なかには「ヒマラヤン」のような、その命名と実際の原産国のギャップに驚かされる場合もあります。

それぞれの特徴や背景を知ることで、人々に長く愛される理由も改めて感じられそうです。

さらに、これらの猫種の正しい知識を身につけることは、今後も純血種を守っていくための取り組みにもつながるでしょう。

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