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青魚がたくさん釣れたら『アシタバ』を採って帰ろう! 「なめろう」は絶品

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アシタバ(提供:PhotoAC)

春は魚だけでなく「野草」も美味しくなる季節。魚にとても合う「浜辺の野草」をご紹介します。

伊豆諸島の野菜的山菜アシタバ

春の陽気に誘われて、野山に緑が増えるこの季節。食べられる野草や山菜を採るのにもベストなシーズンです。

これらの食用野草の中には野菜顔負けの美味しさを持つものもあり、八百屋で市販されるようなこともあります。そのようなものの代表が「アシタバ」です。

アシタバ(提供:PhotoAC)

関東の釣り人であれば、伊豆大島や八丈島など伊豆諸島に遠征した際によく見かけるのではないかと思います。当地ではあちこちに生えているほか、畑で育てられたものが市販されており、もはや野菜と言っても過言ではありません。

海辺なら広く生えている

このアシタバ、よく注意していれば伊豆諸島以外でもしばしば見かけます。西南日本の太平洋側ではごく普通に生えている野草です。

アシタバの最大の特徴は「海辺を好む」こと。崖地が迫った海岸や、海岸林の林床などでよく見かける野草です。

食べ頃のアシタバ(提供:PhotoAC)

潮風が吹き付ける海辺は普通の植物にとっては過酷な環境ですが、このようなところに適応した「海岸性植物」と呼ばれるものも多く、アシタバはその代表種なのです。

青魚との相性が抜群

アシタバは葉をちぎると、黄色い汁が滲み出るのが特徴です。またこの時、ミツバの香りを強くしたような独特の強い香りが立ち上ります。

アシタバとミツバは同じ「セリ科」というグループに属しているのですが、このグループの野草の香りは「魚にとても合う」という特徴があります。独特の匂いがある魚も、アシタバと合わせることで良い意味での個性に昇華することができます。

アシタバ収穫(提供:PhotoAC)

個人的に一番好きなアシタバ料理は「なめろう」です。青魚を刺身にしたあと、さっと茹でたアシタバと合わせて細かく刻み、味噌とともに練り合わせます。ムロアジのような風味の強いものを使うと特に美味しく、八丈島では料理店で食べることもできます。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

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