「老後の生活に余裕が生まれる人」が意識している“3つのお金の使い方”
家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。老後は、ゆとりのある生活を送りたいと考える人も多いのではないでしょうか。今回は、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けしてきた経験から、老後の生活に余裕が生まれる人のお金の使い方をご紹介します。
(1)老後の生活をイメージして行動する
老後の生活に金銭的なゆとりがないご家庭もある一方で、ゆとりがあるご家庭もあるものです。
その差が、単に現役時代の収入の差とはいいきれず、現役時代にどのように老後に向けた準備を進めたかが差となってあらわれているケースも多く見られます。
例えば、老後に長く住宅ローンを残しすぎないようにローンの年数や金額などを工夫したり、老後の資金を大きく食いつぶさない程度の範囲で教育費を検討したりするなど、具体的な工夫を現役時代にしておいた人ほど、老後のゆとりが生まれやすくなるのです。
老後間際になって急に慌てる人も多く見られますが、準備期間をできるだけ長くとることで、老後の準備のための月々の負担は小さく済むはずですから、早めの準備を怠らないようにしましょう。
(2)生活を大きくしすぎない
40代、50代と老後に突入する前の年代は、20代、30代の頃より収入が高くなっている人も多く、ついつい贅沢をしてしまい、その分支出が大きく増えてしまう人も多く見られます。
そのため、60代以降にこれまでよりも収入が少なくなっても、40代、50代の頃の生活習慣が変えられず、毎月大幅な赤字になってしまう人も多いのです。
一度大きくなってしまった生活を急に小さくするのは難しいものですから、生活を大きくするのであれば、いつでも小さくできると思える範囲で楽しむなど、いつでも後戻りのできる範囲を見極めておいたり、収入の1割から2割は貯蓄ができる範囲で生活を楽しんだり、現役時代から、収入が上がったらその分使い切る生活にならないようにする工夫が大切ですよ。
(3)健康に気を遣う
老後の生活のゆとりは、どれだけ長く健康でいられるかによっても大きく左右されます。
若いうちは少し無理をしても何ともなかったのに、年齢を重ねるほど少しのことでも健康面での問題がでてくる人も多いもの。
若いうちから、老後を意識した健康的な体づくりに励んでおき、少しでも健康的に過ごせる時期を長くすることで、収入が足りなければ老後も働くという選択肢も生まれます。
若いうちから不健康に過ごすことにお金を使いすぎないようにする、運動などの機会にお金を惜しまないようにするなど、体づくりのための費用を意識しておくと、老後の生活にゆとりが生まれる可能性も高まりますよ。
ゆとりある老後の生活を送るために
老後の生活はまだまだ先のことと今の生活だけに精一杯になってしまう人も多く見られますが、長い目で見たお金の計画を若いうちから立てておくと、老後の生活にも安心できる可能性が高くなります。
特に、お子さんが成人する時期と老後を迎える時期の間が短い人ほど、早めの準備を心がけてみてくださいね。
あき/家計簿&家計管理アドバイザー