金物の街、三木SAで激推しされた『草かきだす君』を使ってみる
さすがは金物の街として知られる、兵庫県の三木市だ。なんと、三木サービスエリアにまで専門店が設けられていた。店頭には、草刈りに役立つアイテムがずらり。
ちょうど玄関先の細かな草を、どうにかしたいと思っていたところ。何かひとつ買ってみようと眺めていると、店員さんがやって来て「これがオススメ」と力強く教えてくれた。
『草かきだす君』と名付けられたソレを、買ってみることにする。
・意外とお手頃価格
現三木市あたりは中世末期に別所氏が城を築き城下町として栄えたものの、豊臣秀吉による包囲ののち落城。復興に向けてさまざまな動きがある中で、江戸時代に大工道具を中心とする金物業が発達し、三木金物として全国に名をとどろかせたという。
三木金物はプロの職人用の商品も多いが、一般の人に向けた手に取りやすいものも多数展開している。先の草刈り用アイテムたちも、そのひとつであるように見受けられた。
商品について、ていねいに説明してくださった店員さん曰く『草かきだす君』は比較的新しい商品であるとのこと。また『草抜くぞう』という商品も人気があり、オススメであるという話だった。
しかしながら、実は『抜くぞう』タイプの器具はホームセンターで似たようなものを既に手に入れていた記者。店員さんと相談して、それならばただ抜くだけでなく隙間に生えた草をかき出せるタイプがよかろうというところに落ち着いた次第である。
また『草かきだす君』はサービスエリアで販売されているということで、少し高いのかと思いきや。なんと税込1100円と、手に取りやすい値段であったところもありがたかった。
・あると便利
そんなこんなで、持ち帰った『草かきだす君』をさっそく使ってみよう。パッケージに記載されている説明書きによればコンクリートやアスファルト、敷石などの隙間にも対応できるという。
ちょうどコンクリート脇に生えている、ツルのような草をどうにかしたいと思っていたところだ。手で抜いても良いのだが、手を汚さずサッと済ましたい時に、『かきだす君』の存在は嬉しい。
ギザギザになっている部分にツルを引っ掛け、えいやっと草を引っ張る。すると根っこからスルっと奇麗に……とはいかなかったが、大方のツルを地面から引きはがす、またはザックリ断裁することに成功した。
さすがは三木金物、切れ味も抜群である。根っこまで駆逐したい場合は、かきだす君の先端の尖っている部分で堀り起こすなどすると良いだろう。
刃渡りが長いところも魅力で、伸び切った草でも絡め取ることができる。つまり、べたべたする草や鋭い草でも躊躇(ちゅうちょ)することなくやっつけられるという訳だ。
しばらくあちこちの草をかき出してみたが、手を使うよりも格段に楽であることは間違いない。草が目に付いた際に都度、使う用としてちょうど良いと感じた。草生えスポットの近くに置いておくと、重宝するだろう。
みなさんも、ややこしい場所に生えるちょっとした草に、もしお悩みであれあば『草かきだす君』の迎え入れを検討してみては如何だろうか。一家にひとつ『草かき出す君』があるだけで、随分と心強くなれることを保証する。
いやはやしかし。サービスエリアで何となく買った商品が、こうも有能であるとは。休憩したいがために寄ったSAが三木で良かった。
参考リンク:X「特産金物SA三木」
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.