わーすた[ライブレポート]グループへの強い想いと覚悟をステージで示した<わーしっぷ大感謝祭>
わーすたが、12月27日(水)に新宿ReNYでワンマンライブ<わーしっぷ大感謝祭2023>を開催した。
<わーしっぷ大感謝祭>は、毎年恒例のライブとして年末に実施されており、わーすたメンバーからファンに対しての日頃の感謝の気持ちを伝えるという趣旨になっている。
同公演の1部は<~待たせてすまん、クリスマス!~>というサブタイトルがつけられ、メンバーがサンタの衣装を着用して登場。2日遅れのクリスマスを、終始温かな雰囲気でお祝いした。
本記事では、2部の<わーしっぷ大感謝祭2023 ~今年もスーパーありがとうさぎ!~>のオフィシャルレポートをお届けする。
開演前、頭上に華やかなシャンデリアが輝く新宿ReNYには、フロアいっぱいに入場したファンが、今か今かとメンバーを待っていた。
暗転とともに、大歓声と拍手が会場を包むと、Overtureに合わせて“わーすた!わーすた!ワールドスタンダード!”の会場に集まった約600人のコールが音の塊となって響き渡る。
純白の衣装に、白うさぎの耳を生やしたメンバーが登場すると、会場の熱気は急上昇。
緊張感が増していく中、小玉梨々華が、“てかさぁ、もう辰年になるよね?”とファンなら聞き覚えのある言い回しに“おぉ!!!”と歓声がステージに投げかけられた1曲目は、わーすたにとって2枚目のシングルの「ゆうめいに、にゃりたい。」。1発目から、わーすたらしさ全開で、さまざまな展開を見せる楽曲に、会場のテンションはすでに最高到達点へ。そして流れるように、来年2月にリリース予定の新曲「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」を披露。
グループ最年少ながら、精神的支柱を担う三品瑠香が、“みんな~!クラップしてくれますか!”と叫ぶと、会場の手拍子が一体感を生みながら「マッシュ・ド・アート」へ。冒頭の3曲から、わーすたが持つ可愛い面を存分に魅せつけた。
リーダーの廣川奈々聖は、“始まりましたー! まだ忙しいかなという方も多いと思いますが、今日は来てくれて本当にありがとうございます!”と満員のファンに感謝の気持ちを伝えると、三品は“元気いっぱいありがとうございます! 今日はありがとうさぎ、うさぎなりに感謝の気持ちをたくさん伝えたいなと思います!”と満面の笑みを見せた。
MCでの“小玉節”がファンの間で定着している小玉は、“今日は今年最後のワンマンライブなんですよ! なので、みんなと一緒によい「しまじめり」? よい締めくくりになるように楽しんでいきましょう”と、この日も健在の様子。
兎年だと言う松田美里は、“年女でーす! きっと、みんなにとっても今年はいい1年だったと思うので、今日が今年の兎年のピークになるようなライブにできたらなと思っております!”と意気込んだ。
さらに廣川は、“今日はちょっとだけ、うさぎを意識したセトリになっています! 歌詞とかもちょっとだけ意識している曲もあります!”と、笑顔をはじけさせると、ライブは中盤戦へ突入。
テレビアニメ『キラッとプリ☆チャン』のエンディングテーマにもなった「プリティー☆チャンネル」をキラキラな笑顔を輝かせながら踊ると、4人体制になってから初めての披露となった「やーだー」「誰も悪くない」を連続でパフォーマンス。ポップでお洒落なサウンドかつ、ミドルテンポな曲調に会場がダンスフロアと化し、メンバーのしなやかなダンスと伸びやかな歌声がさらなる魅力を加える。
松田が、“毎年恒例企画、わーしっぷプレゼント抽選会を行ないます!”と呼びかけると、メンバーが用意してきたプレゼントを生抽選するコーナーへ。メンバーそれぞれが2000円以内で購入してきたという思い思いのプレゼントに、年末感を出しながら会場全体がパーティのような盛り上がりに。
落ち着いた時間も束の間、廣川が“もうここから後半戦に入ります!”と高らかに叫ぶと、三品も続いて“後半だし、もう全部やっちゃう! 気づいたら終わってるよ!”と投げかけ、今年8月リリースの「メロメロ!ラヴロック」のカップリング曲「セラセラヴィ。」をアクト。サビでの特徴的な手振りダンスは、すでにファンにも染み込んでいるようだ。
流れるように、松田が“来年は君が、辰になりますように!”と囁くと、ライブのセットリストに組み込まれることがレアな楽曲「ぐるトレ」が始まった。思わず筋トレを始めてしまいそうになるキャッチーな歌詞と、癖になるメロディで惹き込んでいく。
わーすたの怒涛のセットリストは止まらない。ハイハットの音が流れ、エレキギターのイントロが鳴り響いた瞬間、三品が“まだまだいけるでしょ~!”と煽る。群雄割拠のアイドル界でも指折りの歌唱力を持つ廣川と三品の真骨頂「PLATONIC GIRL」へ。会場は、地鳴りのようなコールでボルテージも過去最高レベルに到達すると、「メロメロ!ラヴロック」でトドメを刺す。
ライブの終盤、怒涛のロックテイストをぶつけ、“これぞ、わーすた”と唸らされるパフォーマンスに熱気と充実感が満ち溢れた。
まだまだ止まることを知らないわーすた。代名詞とも言える「いぬねこ。青春真っ盛り」を可愛さ全開で披露。いちアイドルグループの枠には収まらない幅の広さを見せつけ、ファンとメンバーが共鳴する時間が、より尊いものに感じられた。
そして、松田は“最後の曲になります! みんな今年も1年ありがとう!”と叫び、「遮二無二 生きる!」を爽やかに歌唱し、ライブ本編が終了。
会場からは、まだ今の幸せな時間を終えたくないという気持ちを表現するかの如く、“わーすた!わーすた!ワールドスタンダード!”と大歓声のコールが鳴り響く。
間もなく、三品が“アンコールありがとう! 今年1年思い残すことのないように、全身で踊って騒いで楽しんで帰ってください!”と叫び、わーすたが再登場。UNISON SQUARE GARDENの田淵智也が、作詞&作曲を手掛け、ライブでの人気曲となっている「清濁あわせていただくにゃー」を、ステージを左右いっぱいに使いながら、会場のファン1人ひとりに向けて想いを届けていくかのような全力パフォーマンスで見せる。
アンコールのMCで廣川が、“アンコールありがとう!”と呼びかけ、温かな拍手と声援が送られると、最後にメンバーが会場のファンに向けて感謝の気持ちを伝えた。
松田は“こうやって足を運んでくれて、忙しい年末にも一緒に楽しんでくれるみんなが本当に大好きです。来年もわーすたちゃん、もっともっと楽しいことをいっぱい作って届けたいなと思っていますし、可愛い全力のわーすたちゃんを全力でみなさんを楽しませられる、大好きだなと思ってもらえる存在になれるように頑張っていきますので、辰年もよろしくお願いします!”と感極まり涙を浮かべながらも、堂々と話した。
三品は“今年1年、改めて気合を入れて、1つずつ噛み締めて来られたかなと自分の中でもちゃんと思えていて、来年9周年ライブはありますが、2024年の春から私たちは10周年に向けて動いていきます”と前を向き、“これだけ時間が経っても、諦めることのなく、ちゃんと目標を持って歩み続けられていることはみなさんのおかげです。本当に心から感謝しています。いつもありがとう!”と噛みしめるように、感謝の想いを伝えた。
小玉は“なんかライブ中に靴下破れたんだけど。すごく今、どうしても言いたくて(笑)。穴に指が入ってるの!”と、ここでも“小玉節”を炸裂させながらも、“来年もまだまだ4人で突き進んでいきたいので、もっともっといろんな楽しいことができたらいいなと思っています。来年、私は辰女なので、いっぱいわーすたをガオーとできるような1年にしたいと思います!”と満面の笑みを浮かべた。
最後にリーダーの廣川は“今年も最後、みんなと終えることができるのが、本当に嬉しいです! 今日は来てくれてありがとうございます!”と感謝を伝え、“1つひとつを大切にやってくることができた年だったと思っています”と号泣しながら胸の内を明かした。続けて、“8月の生バンドライブでみんなの前で、武道館を目指したい!と言ってから、その夢はずっと日々活動する中で、頭のどこかにありながら、みんなと絶対に目指したいなと思って、今日もこのステージに立っています。来年9周年を迎えて、10年目になっていく私たちなんですけど、前のわーすたも大好きだし、今のわーすたも大好きって思ってくれるみんながいっぱいいて、私も本当に同じ気持ちで孤独を感じた時も、5人だったわーすたの時の想い出が背中を押してくれるし、みんながいつもそばにいてくれるから、これからもずっと頑張れそうだなって思っています”と大きな目標を言葉で表しながら、メンバーとファンの想いを1つにするように話した。
割れんばかりの温かな声援がステージに投げかけられる中、この日最後の楽曲「スーパーありがとう」を歌唱し、ライブは幕を閉じた。
2024年、9周年を迎え10年目へ歩みを進めていくわーすた。彼女たちのグループへの想いと覚悟を再認識する<わーしっぷ大感謝祭>となった。来年、わーすたが見せてくれる次なる展開を期待してほしい。
<わーしっぷ大感謝祭2023>発表事項
1.<わーすた9周年ライブ>1部<The World Standard~古今東西!わーすた楽曲総選挙~>わーしっぷ会員投票開始
2.2024年1月“デジタル会報発行”、2024年2月22日“グリーティングカード発行”
3.<三品瑠香生誕LIVE>開催決定(3月3日山野ホール/4月14日下北沢シャングリラ)
4.ニューシングル「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」各サブスクで先行配信開始
わーすた<わーしっぷ大感謝祭2023 ~今年もスーパーありがとうさぎ!~>
2023年12月27日(水)
新宿ReNY
M0 Overture
M1 ゆうめいに、にゃりたい。
M2 えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡
M3 マッシュ・ド・アート
M4 プリティー☆チャンネル
M5 やーだー
M6 誰も悪くない
M7 セラセラヴィ。
M8 ぐるトレ
M9 PLATONIC GIRL
M10 メロメロ!ラヴロック
M11 いぬねこ。青春真っ盛り
M12 遮二無二 生きる!
EN1 清濁あわせていただくにゃー
EN2 スーパーありがとう