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【ルーキー通信簿】巨人はドラ1西舘勇陽が開幕ダッシュ ドラ3佐々木俊輔は球団23年ぶり開幕スタメン

SPAIA

巨人のルーキー通信簿,ⒸSPAIA

西舘勇陽が新人初の開幕から10試合連続ホールド

今季もニューヒーローが数多く誕生したプロ野球。西武のドラフト1位左腕・武内夏暉がパ・リーグでは7年ぶりとなるルーキーでの新人王に輝くなど、新人選手たちの活躍も光った。

そこで今年のルーキーたちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとに通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。

今回は2020年以来のセ・リーグ制覇を成し遂げた巨人のルーキーたちを見ていく。


投手ではドラフト1位・西舘勇陽が一軍戦力となった。即戦力として大きな期待を背負い入団した右腕は勝ちパターンの一角として開幕一軍入りすると、代名詞のクイック投法を武器に、新人初の開幕から10試合連続ホールドを記録。5月26日の阪神戦ではプロ初勝利もマークした。

後半戦からは先発に転向し、8月23日の中日戦でプロ初先発を果たすも5回6安打4失点で2勝目はならず。最終的にルーキーイヤーは28試合に登板し、1勝3敗1セーブ20ホールド、防御率3.82の成績を残した。

投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。

西舘はストレートの平均球速が150.0キロを記録し、球威評価は「4」、K%は19.8%でリーグ平均(18.5%)をやや上回って奪三振評価は「3」。一方、BB%は11.1%と四球は多めだったため、制球力評価は「2」、FIPは3.68で総合評価は「3」となった。来季は先発として1年間ローテーションを守ることができるか注目だ。

ドラフト2位の森田駿哉は2月の春季キャンプで肘に違和感を覚え、4月に左肘関節鏡視下クリーニング術を受けた。リハビリ後、シーズン終盤の9月10日に二軍で初登板。2番手として2回を3安打4奪三振無失点に抑え、初勝利をマークした。来季は一軍での活躍が期待される。

同5位の又木鉄平は一軍では3試合に先発するも0勝1敗、防御率6.10でプロ初勝利はならず。二軍では20試合に登板し、5勝3敗、防御率2.07だった。

佐々木俊輔、泉口友汰ともに開幕一軍入り

野手では、ドラフト3位・佐々木俊輔、同4位・泉口友汰がともに一軍戦力となった。佐々木はオープン戦で結果を残し、2001年の阿部慎之助(現監督)以来となる新人での開幕スタメンの座を勝ち取ったが、好調は長続きせず、1年目は59試合に出場し、打率.231、0本塁打、6打点の成績に終わった。

泉口も西舘、佐々木とともに開幕一軍入りを果たすと、66試合に出場し、打率.201、1本塁打、9打点、1盗塁をマーク。守備ではセカンド、サード、ショートを守り、3失策と持ち味の堅守で存在感を示した。

野手の各項目は、パワーがリーグの平均ISO(=長打率-打率:長打力を示す指標)、選球眼は同BB/K(四球と三振の割合から打者の選球眼を見る指標)、走力は同spd(走力を示す指標)、貢献度は同wRC(特定の打者が生み出した得点を示す指標)から算定している。

佐々木は本塁打ゼロに終わったこともあり、ISOは.049でパワー評価は「2」、BB/Kはリーグ平均(0.37)を下回る0.20で選球眼評価も「2」。一方、spdは4.1でリーグ平均(3.7)を上回る数字を記録し、走力評価は「3」、wRCは10.1で貢献度は「2」となった。来季は打力に磨きをかけ、外野のレギュラー定着を狙いたい。

泉口はプロ初本塁打をマークしたもののISOは.067でパワー評価は「2」、spdは2.4でリーグ平均(3.7)を下回り、走力評価も「2」。一方、BB/Kはリーグ平均(0.37)を大きく上回る0.75で選球眼は最高評価の「5」、wRCは10.4で貢献度評価は「2」となった。オフは課題の打撃面の改善に取り組み、さらに出場機会を増やしたいところだ。

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記事:SPAIA編集部

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