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多摩区出身 三竹さん ソムリエ競技で1位に 6月 各国勝者集う仏国へ

タウンニュース

都内のホテルで働きながらワインの知識を磨く三竹さん=本人提供

多摩区宿河原出身の三竹桃果さん(25)が昨年10月、国内の優秀なソムリエを見出すコンペティション(競技会)「ルイナールソムリエチャレンジ2024」で優勝した。この結果を受けて、三竹さんは各国の優勝者が集うイベント「ルイナールソムリエウィーク」に参加するため、6月中旬にフランスへ向かう。

この競技会は、世界最古のシャンパンメゾン(製造・販売業者)「ルイナール」が2010年から世界各国で開催しているもの。日本では東京都、大阪府で開催され、優勝者が2人選ばれる。

都内の外資系ホテル「アンダーズ東京」(5月より「ホテル虎ノ門ヒルズ」在勤)に勤める三竹さんは、入社2年目でソムリエ資格取得の試験に合格。3年目となった昨年、初めて競技会に挑戦した。三竹さんは「ワインの知識や価値を知り、どう伝えるかという力を鍛える手段。目標があると集中的にトレーニングができる」と出場の意義を語る。

香りを「探す」

参加者たちは、銘柄を伏せられた4種のスパークリングワインの特徴をコメントし、名前を当てる「ブラインドテイスティング」で実力を競った。これは、香りや味わい、見た目を適切に表現する力に加え、造られた国や製造方法、原材料のブドウ品種などを識別する知識が求められる方法。三竹さんは「考察が的を射ていないと、得点にはならない」と難しさを説明する。

ベテランも多く参加した中で初挑戦ながら優勝を飾った三竹さん。勝利を掴んだ要因として、「職場のサービススタイル」が関係していると分析する。三竹さんが勤務するホテルのレストランでは、原産国やブドウの品種を限定せず、幅広い種類のワインを提供しているという。三竹さんは「テイスティングは香りを『探していく』という感覚に近い。多様なワインにふれていたことも結果につながったのでは」と真剣な表情を見せる。

さらに、今回は日本語だけでなく、英語での記述も行われた。就職してから語学に注力したという三竹さんは、「会話する前はまだ怖さもあるが、しゃべらなくてはいけない今の職場だからこそ鍛えられた」と軽やかに笑う。

6月中旬には、各国の優勝者が集まり、シャンパンの見識を深める「ルイナールソムリエウィーク」に、日本代表の一人として招待され、参加する予定だ。三竹さんは「自分にとってもプラスになる。楽しみ」と声を弾ませながらも、「高いレベルでコミュニケーションをとるためにはもっと勉強しないといけない。現地で学んだことを持って帰ってきたい」と意気込んだ。

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