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めいちゃん「本当に幸せなツアーでした」 自身最大規模の全国ツアーを完走、ファイナル・東京ガーデンシアター公演をレポート 5月4日(土)に配信ライブも決定!

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めいちゃん

めいちゃんワンマンライブツアー2023-2024『僕等の色彩』


2024.3.24 東京ガーデンシアター

10代から20代を中心に圧倒的な人気を誇る歌い手・めいちゃん。シンガーとしての実力に加え、YouTubeでもエンターテイナーとして様々な側面を発信するマルチ・アーティストでもある。その彼が昨年の11月から、自身のキャリア史上、最大規模となる全国ツアー『めいちゃんワンマンライブツアー2023-2024『僕等の色彩』』をスタートさせ、そのファイナル公演を東京ガーデンシアター(3月23・24日の2DAYS)で行った。ちなみに、会場は両日とも超満員! 各地でもソールドアウトを連発し、その勢いのまま、ファイナル公演に辿り着いた。ここでは、その大ラスとなった3月24日の模様をお伝えしよう。

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17時の開演時間と同時に会場の照明が暗転。満員の観客が手にするペンライトが一気に瞬き、めいちゃんワールドを演出。ポップなSEが流れる中、スクリーンにはツアーのキービジュアルが映し出され、場内からは拍手が起こる。直後にバンドが1曲目「パンダヒーロー」を演奏し始めると、めいちゃんが「帰ってきたぞ、東京!」と叫び、キービジュアルのイラストと同じ白を基調とした衣装で華麗に登場。彼のイメージカラーであるオレンジのペンライトも一斉に揺れ始めた。その後も「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」「バレリーコ」と、アッパーな人気ナンバーを披露。多くのツアースケジュールをこなしてきたバンドとの息もピッタリで、めいちゃんの歌唱もいつも以上にパワフルだ。曲中でも、彼は「盛り上がっていこうぜ!」「いけるか、東京!」と、観客を煽りまくる。最初のMCタイムでは「今日は今まで培ったものを全部だします!」と力強く発言。そして、「もっとひとつになりませんか!」と、呼びかけて次のブロックへ。

ここでは「右肩の蝶」や「ロウワー」「デーモンロード」など、人気のボカロ曲を歌唱。激しく転調したり、息継ぎに技術が必要だったりと、激ムズな曲達を彼はサラリと歌いこなす。「デーモンロード」では見事なファルセットで圧倒するなど、能力全開放のパフォーマンスにはひれ伏すばかりだ。

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後半戦に入る前には映像をはさんでリラックスタイムを演出。そこから再び本流のライブが再開。このブロックでは、彼の表現力が際立つ選曲となった。自身の作詞作曲による「ヴィクター」や、クールなアレンジで聴かせた椎名林檎の「本能」、川谷絵音(ゲスの極み乙女、indigo la Endなど)が曲提供した名曲「ズルい幻」など、個性的な楽曲達を見事に歌い切る。

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実力を見せつけたあと、彼はどうしてもギャップを見せたいのか、次のMCでは「今日のために新しい楽器を練習してきました!」と発言。観客の期待を極限まで高めた後、アイヌの伝統的な民族楽器、ムックリを持ち出す。会場中に“?”が浮かんだところで、めいちゃんはムックリを演奏。“ビヨ~ンビヨ~ン”というゴムをはじくような不思議な音で、場内をホッコリさせた。

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この和んだ空気から、めいちゃんは観客を座らせ、バラード中心のブロックへと誘う。なかなかのギャップに戸惑うも、ガラっと空気を変えて「S・K・Y」を熱唱。思わず涙腺がゆるむ歌詞に場内は魅了される。「オリオンの夢」、そして「Bouquet」と、包み込むような歌声で、前半で見せた攻めの歌声とは真逆の側面を見せつけた。

さて、ここからはいよいよ後半戦へ。「終盤戦、いけますか! 大きな声を聞かせて!」と煽り、「エンジョイ」へ。ゆずの北川悠仁が楽曲提供した超ポップチューンだ。元気がもらえる応援歌に会場中は大ノリ! 続いて洗練されたサウンドで聴かせる「シニカルブルーは眠らない」、そして、自作曲であり、自身の思い入れが強いラスト曲「ラナ」まで、フルスロットルの歌声を響かせた。

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本編が終わり、客席から「アンコール!」の声が出始めると、サクッと映像が映し出され、「今日の掛け声はヤッホーでお願いします」との文字が……。観客も素直に反応し、「ヤッホー!」コールが響き渡る。すると、バンドメンバーとめいちゃんがアルプスの少年風の衣装で登場。スタンダードなヨーデル曲「She Taught Me How to Yodel」を楽しげに歌い始めた。しかも完璧なヨーデル歌唱をバッチリこなして、そのままバンドメンバーとステージを降りて客席通路へ。周辺の観客はめいちゃんとのハイタッチにあやかるなど、サービス満点のサプライズタイムだった。さらにはシンクロパペット(棒で固定した左右の人形とシンクロして踊るもの)を従えてダンスを披露。こういうエンターテイナーぶりはさすがと言うしかない。以降はTシャツに着替えて再登場。気持ちを切り替えて「大切な曲です」と前置きしつつ、自ら作詞作曲した「世迷言」へ。彼自身の葛藤が伝わる歌には、グッとくるものがあった。この後は大ラス曲である。ここでめいちゃんがツアー完走の思いを語り始める。

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「本当に幸せなライブツアーだったと思います」と報告。そして、掲げていたテーマが“将来の不安より今の幸せにフォーカスしていこう”ということにも触れ、大きな決断をしたとも告白。「3月26日の20時にX(旧ツイッター)で伝えようと思います。それがどんな内容であってもこの場所に戻ってくると約束します」と、意味深な言葉をファンに伝えた。場内には不安げな騒めきが起こったが、めいちゃんは「本当に幸せなツアーでした。終わっちゃうの、やだよな!」と空気を変え、「また最初からやっちゃおうか!」と、本編1曲目の「パンダ―ヒーロー」をプレイ。実はこれ、予定外の選曲なのだ。しかも、そのまま本編2曲目、3曲目の再演奏が続き、本当にこのままもう1ステージやってしまうのでは?と思わせるほどの熱量でライブを盛り上げた。もちろん、観客のノリも増し増し! しかし、ついに最後の曲まで辿り着く。元気なめいちゃんらしく、最後は超人気のハイパーポップチューン「小悪魔だってかまわない!」が飛び出す。銀テープの発射によるエンディングの演出で、12都市・計18公演のツアーはフィニッシュとなった。終演後は映画のエンドロールのようなスタッフクレジットと、各地を楽しむめいちゃんのオフショットムービーが流れる。映像が終わると、場内からは温かい拍手が起こった。

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さて、ツアーファイナルの2日後、予告通り今後についての重大なアナウンスがなされた。会場では“活休かな……”と心配するファンの声も聞いたが、やはり“自分と向き合う時間が必要”ということでのお休み期間を発表。ただ、ここまで、ひたすら走り続けてきためいちゃんだけに、この理由には納得できる部分もある。とはいえ、お休み前にはアリーナツアーや、7月17日に2年ぶりとなるフルアルバム『やきそばパン』をリリースするなど、嬉しい情報も追加された。この活動でも間違いなくパワーを吸収するであろうめいちゃん。来たるアルバムリリースとアリーナツアーで、賑やかな第1章の集大成を期待したい。

めいちゃんワンマンライブツアー2023-2024『僕等の色彩』

めいちゃんワンマンライブツアー2023-2024『僕等の色彩』

文=海江敦士
撮影=岡田裕介、松崎浩之、清水ケンシロウ

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