吉野家「厚切り豚角煮定食」は”本質” / こういうので良いんだよ
2025年7月31日から全国の吉野家に新商品が登場した。「厚切り豚角煮定食」だ。税込み1097円で、テイクアウトも可能。
公式HPの写真を見るに、シンプルに厚い豚の角煮をメインウェポンとしているように見える。デカい豚の角煮なんてのは、それだけで優勝できるからな……。ようし、食いに行ってみよう。
・1097円
さて、やってまいりました。最寄りの吉野家。タブレットを見ると、1097円となっている。1097円~ではない。つまり……
ライスの量で価格は変動しないということ。昨今の情勢でライス大盛が無料じゃなくなった店もあるなか、これは頑張っている。良いぞ吉野家。
オーダーするのはもちろん大盛。そして届いたのがこちら。
・デカい
素晴らしい。ガチにHPやメニューの写真通りだ……! 写真より小さくなってるとか、そういうことはない。
まさに事前に期待させたものを、期待通りに提供している!! 実際と乖離した盛りすぎのPRをカマしてイメージダウンしてしまうのは多くの企業がやらかすが、吉野家の「厚切り豚角煮定食」は裏切らない。
厚みもこうだ! 箸で持ちあげると指が辛くなる豚肉の重さが、俺の心を豊かにしてくれる。
横からだとこう。ちゃんとしてる。どっかのコンビニみたいに特定の方向から見たビジュアルだけちゃんとしてるみたいなこともない。360度全方位からの観測に対応した、誠実な厚切り豚角煮。
この角煮の横にあるのが、こちらの大量のネギと、煮汁みたいなやつ。ネギの上のはラー油か。
こいつをどうやって食うのか? まあ食い方は自由だと思うが、私はこうする。
まず角煮をライスの上に乗せ、ネギもラー油も、あとなんかソースみたいなのも全てブッこんだ。
ライスの上で角煮を箸でほぐしてみたのがこちら。ホロホロでとろける……というような感じではなく、その数歩手前なのがいい。
噛み応えは食べごたえに影響する。こいつは適度な弾力を維持しており、ちゃんと豚肉の繊維が切り裂かれていく感じが伝わる硬さ。味はかなり深くまで染みている。どこを食っても美味い!
添えられた大量のネギもいい仕事をしている。ゴリゴリにネギフレーバーが強く、ジャキジャキだ。これが甘めな角煮単体の味を引き立たせる。
ラー油はそんなに辛くなく、ネギの嫌な辛さや強い香りを上手く緩和している。総じて素晴らしい。
ちゃんとデカく、やり過ぎない柔らかさと万人ウケ間違いなしな味付けの豚の角煮。そこにラー油で整えた大量のネギ。あとは大盛無料のライス。
このセットは、食における本質的な満足感のど真ん中を撃ちぬく……! こういうのでいいし、こういうのが良いんだよ。
吉野家の「厚切り豚角煮定食」は、俺たちの欲望の本質だ! こいつは食べればわかる。マジでお勧め。
参考リンク:吉野家
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.