【川崎市中原区】中原消防団 100周年盛大に祝う 式典に160人出席
中原消防団(鹿島連団長)の100周年記念式典・祝賀会が10月26日、ホテル精養軒で盛大に開催され、出席した166人が節目を祝った。鹿島団長は「これを契機にさらなる消防団活動の充実を」と抱負を語った。
1925年(大正14年)に、中原町誕生と共に発足した消防組織。その後、中原町が川崎市に編入し、中原消防組は川崎第5消防組に。戦時下に消防組と警防団が一元化され、警防団となり、戦後、中原消防団が誕生した。
その消防組織ができて100年目を迎えた中原消防団。節目を祝おうと会場には歴代の団長をはじめ、来賓、関係機関、現役の団員らが式典に出席した。冒頭、登壇した現団長で第20代の鹿島団長は「連綿と続いている中原消防団を諸先輩方につないでいただけたことに感謝している」と謝辞を述べた。続けて、年々中原区の都市化が進み、消防団に課された役割が多岐にわたることに言及し、「火災発生時の後方支援をはじめとした大規模災害に備えた知識の向上、家族を守ることにつながる応急救護技術の習得などが必要とされている。100周年を契機にさらなる消防団活動の充実を図っていきたい」と今後に向けた抱負を語った。
沖本里恵中原区長、望月廣太郎川崎市消防局長ら来賓の祝辞の後には、川崎市から100周年の記念表彰、中原消防団OB会から記念の目録が贈られた。
式典の後に行われた祝賀会では、第8代中田隆団長の乾杯の発声の後、100周年を記念して製作された記念映像がスクリーンに映し出されると、出席者は映像を見ながら対話に花を咲かせ、交流を深めた。そのほか、100周年を祝して川崎木遣会による歌や、消防団員も所属する下小田中囃子連中による獅子舞も披露され、盛会のうちに幕を閉じた。