食べごたえ満点。ロングソーセージパンのレシピをプロが解説!
パリッパリ!ソーセージパンは家族みんなの大好物♪
ふんわりやわらかい生地がジューシーなソーセージを包み込む、王道ソーセージパンのレシピをご紹介します。ふわふわ食感でほんのり甘いパンと、パリッと食感が楽しいスモーキーな香りのソーセージが最高の組み合わせですよ。
筆者の家では多めに作っても気付くとなくなっているほど大人気。ひとつが大きすぎず、ぺろっと食べやすいサイズ感も魅力です。お好みの成形とトッピングで作ってみてください。
ふんわりパリッ!丸ごとソーセージパンの作り方
調理時間:150分
翌日までふわふわ食感が続くやわらかいパンと、長めのウインナーソーセージで作るパンです。パン作り初心者さんと上級者さん向けの成形、どちらもご紹介するので、作業しやすい方法で作りましょう。
長さ15cmほどウインナーソーセージを使う場合は8個分、12cmほどのウインナーソーセージを使う場合は10個分を目安に作ってみてください。
材料(8~10個分)
ウインナーソーセージ(長さ12cm以上):8~10本
強力粉:200g
砂糖:20g
塩:3g
ドライイースト:3g
牛乳:70cc
水:70cc
バター(無塩):20g
トッピング(溶き卵、ケチャップ、マヨネーズ):適量
コツ・ポイント
生地をしっかりこねてやわらかい食感のパンを作る
ウインナーソーセージの表面をキッチンペーパーで拭いておく
ウインナーソーセージの長さによって、生地を分割する数や成形のサイズを調整する
お好みで溶き卵、ケチャップ、マヨネーズなどをトッピングして焼く
下ごしらえ
ウインナーソーセージの表面をキッチンペーパーで拭いておく
作り方
生地の材料を混ぜる
強力粉、砂糖、塩、ドライイーストをボウルに入れてスプーンで混ぜます。牛乳と水を加えて、粉気がなくなるまでスプーンでぐるぐる混ぜます。
こねる
作業台に生地を出し、なめらかになるまで5~10分こねます。生地を作業台にこすりつけるように伸ばしながらこねます。作業台がなければ、ボウルの中で何度も折りたたみながらこねます。
バターを加える
バターを細かく切って生地にのせます。生地でバターを包み、なじむまでよくこねます。最初はバターが飛び出してきますが、こねていると生地になじんできます。
さらにこねる
バターがなじんでからさらに5~10分こねます。生地が手からはがれやすくなり、指が透けて見えるくらい生地が伸びればこね完了です。しっかりこねるとやわらかいパンに仕上がります。
一次発酵をとる
生地の表面が張るようにまとめてボウルに入れ、ラップをかけて2倍程度に膨らむまで置きます。25℃で1時間、28℃で40分が目安です。
分割して休ませる(ベンチタイム)
8~10等分に分割してかるく丸めます。かたく絞った濡れ布巾をかけて室温で15分休ませます。休ませることで成形しやすい生地のゆるさになります。
お好みの形に成形する
適量の打ち粉(分量外)をして手で生地を押さえて空気を抜き、めん棒を上下にころがして楕円形に伸ばします。中心に底までの切り込みを入れてソーセージを押し込みます。ウインナーソーセージの長さに合わせて生地を伸ばすのがポイントです。
もしくは、生地を20~30cmに伸ばし、ソーセージに巻きつきます。生地を作業台に置いたまま、ウインナーソーセージに生地をひと巻きして指で巻き始めを押さえて持ち上げます。ウインナーソーセージをくるくる回しながら生地を巻きつけ、巻き終わりを生地の下に押し込んでくっつけます。巻き終わりが底になるようにクッキングシートの上に並べます。
※ウインナーソーセージの長さが12cmほどの場合は生地を20cm、ウインナーソーセージの長さが15cmほど場合は生地を25~30㎝に伸ばします。
最終発酵をとり、オーブンを予熱する
クッキングシートを敷いた天板に間隔をあけて並べ、かたく絞った濡れ布巾をかけて、ひとまわり大きく膨らむまで置きます。25℃前後の室温で30~40分、もしくはオーブンの発酵機能30℃で30分を目安に発酵させます。
生地がふんわり膨らんできたら、オーブンを190℃に予熱開始します。オーブンで発酵させる場合はやや発酵不足な状態で生地を取り出し、室温で発酵させている間にオーブンを予熱します。
トッピングをする
お好みで溶き卵を表面に薄く塗り、ケチャップとマヨネーズを適量トッピングします。
オーブンで焼く
190℃に予熱したオーブンで12~15分焼いて完成です。お好みで粗挽き黒こしょう(分量外)や刻んだパセリ(分量外)などをトッピングしてください。
ソーセージパンを上手に成形するポイント
パン作りに慣れている方向け
生地をくるくる巻いて成形する方法です。巻くときのコツは生地をねじったり引っ張ったりしないこと。生地に力を加えずに巻くとふんわり膨らみます。きつく巻くと生地の膨らみが悪くなり、ゆるすぎると生地がすべって形が崩れるのが注意点です。
ウインナーソーセージの中心にだけ生地を巻き、両端は3cm以上残るように巻くのもポイント。端を空けておくと、焼き上げてもウインナーソーセージの両端が見えます。
初心者さん向け
簡単でふんわりやわらかく焼き上がる方法です。生地にめん棒をころがして楕円形に伸ばし、真ん中に切り込みを入れてウインナーソーセージを押し込みます。
ウインナーソーセージと同じくらいの長さになるよう生地を伸ばしたら、底まで切り込んでから手でかるく持ち上げて穴を広げましょう。穴を細長く伸ばしてクッキングシートの上に置き、ウインナーソーセージを押し込むのがコツです。
ちょい足しで味変!ソーセージパンのアレンジ3選
1. スパイシーソーセージパン
カレー粉の風味がスパイシーなアレンジです。ケチャップ大さじ3杯とカレー粉小さじ1杯を混ぜてスパイシーソースを作ります。くるくる巻きつけた生地の最終発酵後、表面をハサミで縦に切り込み、スパイシーソースを適量のせて焼きましょう。
仕上げにカレー粉を適量ふりかけるとより風味が増します。ケチャップの甘さとカレー粉の複雑な風味が、ジューシーなウインナーソーセージの旨味を引き立ててくれますよ。
2. 粒マスタードソーセージパン
粒マスタードの食感が楽しいアレンジはいかがでしょう。マヨネーズ大さじ3杯と粒マスタード大さじ1/2~1杯を混ぜて粒マスタードソースを作ります。ウインナーソーセージを押し込んだ生地の最終発酵後、中心にたっぷり粒マスタードソースを適量のせて焼いてください。
粒マスタードの酸味と辛味が、まろやかなマヨネーズと絶妙に合いますよ。粒マスタードの代わりに、フレンチマスタードや少量の柚子こしょうを混ぜてもおいしいです。
3. ごろごろチーズのソーセージパン
ごろごろ入っているプロセスチーズと、とろけるチーズの香ばしい焼き目がおいしいアレンジです。プロセスチーズ約10gを小さい角切りにし、ウインナーソーセージを押し込んだ生地の最終発酵後、ウインナーソーセージのまわりにたっぷりのせます。表面にとろけるチーズを適量トッピングして焼いてください。
2種類のチーズの食感と旨味が濃厚で、食べごたえ抜群ですよ。チーズが温かく伸びるうちにたべるのがおすすめ。
ソーセージパンのレシピをお好みでアレンジしましょう
パリッとジューシーなウインナーソーセージとふわふわ生地のパンは、アレンジのしやすさも魅力のひとつ。お好みのウインナーソーセージを用意し、成形やトッピングをアレンジして、オリジナルの絶品ソーセージパンを作ってみてください。
ライター:kii(調理師 / 製菓衛生師 / 食育インストラクター / フードコーディネーター)