上越市有線放送電話協会が7月に解散 9月末でサービス終了の見通し
上越市の高田地区を中心に音声放送や通話サービスを行う「上越市有線放送電話協会」が今年7月に解散し、9月末でサービスを終了する見通しであることが分かりました。協会では、通信環境が発達し、通話サービスを利用する人が減ったことが主な理由だと話しています。
「上越市有線放送電話協会」は現在高田地区を中心におよそ4000戸が加入しています。57年前の1967年に設立し、ピーク時にはおよそ6300戸が加入していました。協会によりますと、有線放送では地域の情報を聞くことを楽しみにしている高齢者も多いということです。
一方で通信環境が発達し、通話サービスを利用する人が減っています。近年は毎年170戸から180戸が退会し、3年ほど前から赤字経営が続いています。 去年協会が行ったアンケートでは、「利用料金を値上げしても加入を継続したい」という人は、全体の20パーセントほどでした。
これを受けて協会では、7月9日に臨時総会を開き、解散決議を行うことになりました。解散となった場合は、加入者に案内文を郵送する予定だということです。放送、通話サービスは9月末まで継続します。
塚田俊幸事務局長はJCVの取材に対し「長い間利用していただき心苦しいが、これ以上赤字経営を続けるわけにもいかない。申し訳ない思いと感謝の気持ちがある」と話しています。