賢い交渉で金額アップ!お小遣いの得なもらい方【マンガでわかる 図解 眠れなくなるほど面白い 確率の話】
お小遣いの得なもらい方
お父さんからの提案、どっちが得か?
毎月1000円のお小遣いをもらっているAくんは、お父さんに金額を上げてくれるように頼みました。するとお父さんは、次の2つの方法のうちのどちらかを選ぶようにいいました。
⓵今のまま毎月1000円のお小遣いをもらう
⓶毎月コイン投げをして表が出れば2000円、裏が出れば500円のお小遣いをもらう
さて、どちらの方法でお小遣いをもらったほうが得なのでしょう?
期待値を求めればわかる
こうした問題は「期待値」を出せばすぐにわかります。期待値というのは平均値のことです。この場合は、毎月もらえるお小遣いの平均金額が期待値(期待金額)になります。
期待値を出すには、表が出たときに受け取る金額に表が出る確率をかけて、裏が出る場合も同様に計算し、出た数値2つを合計します。実際に計算してみると、毎月コイン投げをしてお小遣いを受け取る場合の期待値は、次のようになります。
表が出るときの期待値…2000円×1/2=1000円
裏が出るときの期待値……500円×1/2=250円
毎月コイン投げをして得られる期待値……1000 円+250円=1250 円
期待値も大数の法則と同じように、そのことを多く実施すればするほど、その期待値に近づいていきます。というわけで、コイン投げでお小遣いをもらう方法を長く継続するほど、今よりも毎月250円分得することになります。
出典:『マンガでわかる 図解 眠れなくなるほど面白い 確率の話』