「トランプのロジックは簡単」米ウ会談決裂を経済の専門家はどう見ているのか?
3月3日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、アメリカとウクライナの首脳会談について意見を交わした。
本当に支援を止めたらアメリカは世界の信頼を失う
寺島アナ「アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の2月28日の会談が決裂したことで、トランプ大統領が目指すロシアとウクライナ停戦の先行きは一層見通せなくなっています。一方で、停戦が実現しない段階でもアメリカのトランプ政権はウクライナへの軍事支援の停止を検討しているという報道もあります。アメリカの新聞『ワシントン・ポスト』は、トランプ政権が会談の決裂を受けて、ウクライナへの軍事支援の停止を検討していると報じました。数十億ドル(数千億円)規模のミサイルや砲弾などの供与の差し止めが含まれるといいます。また『ウォール・ストリート・ジャーナル』によりますと、当局者や専門家は、ウクライナはアメリカの支援がなくても少なくとも数ヶ月は現在の戦闘能力を維持できる可能性が高いとみています。ただその後は弾薬不足に陥り、兵器の一部も使用できなくなる恐れがあるといいます。この報道を上念さんはどうご覧になりますか?」
上念「そうですね。本当に止めるかどうか、止めたらアメリカは世界の信頼を失うと私は思います。約束してもこんなもんか、みたいな感じになっちゃうんでね。
ただし、タダではあげないけど、金払えばあげるとは言ってるので、EUがちゃんと金用意できれば、買ってくれるなら納品しますという話なんです。タダではやりたくないっていうことですよね。
トランプさんのロジックは簡単で、要は、同盟国はなんだかんだ言ってアメリカにたかりに来ている、と。たかるんじゃねえ、と(笑)。金払えってだけですから。なので、お金を用意できるかどうか、そこが一番大きいんじゃないですか」