個人事業主、男性の《リアル家計簿》税金が心配……。どんなものが経費になりますか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな家計簿を大公開。家計簿の収入と支出の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【20代 フリーランス】
【リアル家計簿】20代、フリーランスの場合
家族構成
一人暮らし
【相談内容】在宅でフリーランスのSEをしています。どんなものが経費で落とせるのか知りたいです
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
在宅フリーランス必見!意外と知らない「経費にできる支出」
GOODポイント
質問者さんは、月収16万円のうち26,500円を貯蓄に、50,000円を投資に充てておられます。
つまり、収入の約48%を将来のために活用されているということ。
一般的に、資産形成を進めるうえで「収入の8割で生活し、残りの2割を貯蓄や投資に充てる」というバランスが理想とされています。
質問者さんはその2倍以上の割合を資産形成に回されており、非常に優れた家計管理ができていると言えますね。
気になる支出項目をチェック
一方で、特別費の項目が設定されていない点が少し気になります。
家電の故障による買い替え費用や冠婚葬祭のご祝儀や香典といった予想外の支出は、年に何度か必ず発生するものです。
こうした急な出費にも慌てず対応できるように、あらかじめ「特別費」として予算を確保しておくことをおすすめします。
目安としては、月収の2〜3か月分を1年かけて積み立てておくと安心ですよ。
フリーランスが経費にできるもの
フリーランスとして自宅を仕事場として活用している場合、家賃や電気代、水道代、通信費などを「家事按分」して経費として計上可能です。
また、業務の一環としてツールや書籍を使って情報収集を行っている場合は、有料動画配信サービスの料金、ビジネス書や関連書籍の購入費も経費として認められるケースがあります。
プライベートとの境界を意識しながら、仕事に必要な支出をしっかり経費に計上することで節税につなげましょう。
まとめ
・貯蓄率が48%も確保できているのは、非常に優れた資産形成状況です。
・急な出費にも慌てず対応できるよう特別費を確保しておくがおすすめです。
・在宅フリーランスは、家賃や電気代・水道代・通信費の一部、情報収集に使ったサブスク費や書籍代を経費計上できる場合があります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。