深刻化する万引きに対して「ユニクロ」「GU」が民事でも賠償請求
「ユニクロ(UNIQLO)」や「GU(ジーユー)」などを展開するファーストリテイリングは6月9日、店舗内での商品の万引きに対して対応を強化する意向を明らかにした。今後は、商品の窃盗犯に対して刑事司法手続だけではなく民法でも処罰も求めていく考えで、盗んだ商品やファーストリテイリングが被った損害の賠償も含めて厳しく対処していくとしている。
ファーストリテイリングによると、防犯カメラや万引きGメンなどを設置し対応しているものの、店舗内での窃盗行為が後を絶たないという。2024年3月にはベトナム人の男女4人が「ユニクロ」で92点もの商品を盗んだとして、福岡県警に窃盗容疑で逮捕、起訴されている。集団で組織的に万引きを繰り返す窃盗団の問題も深刻化しており、海外でもニーズの高い「ユニクロ」がターゲットにされているようだ。万引き行為は窃盗罪に該当し、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処される。組織的犯行であれば、懲役刑など重い量刑となる場合もある。ファーストリテイリングはいかなる窃盗行為も許さないという断固たる姿勢を示し、万引きの撲滅を目指す。