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大阪湾奥アジング釣行で本命ボウズもチヌ手中 春アジシーズンは終了か?

TSURINEWS

たぶん……豆アジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

春アジを釣っていない。大阪湾奥オカッパリには、回遊がないのだろうか?ネットを見ているといくつか釣果があるのだが、私の竿には来ない。執念深く、梅雨前にもう一度調査してみた。前回の大阪南港とは場所をかえて、南の泉大津に移ったのだが、相当難しかった。

春アジングのラスト調査

釣行日は6月2日。中潮回り、満月回りから新月回りへとかわっていくタイミングだ。泉大津のポイントでは、アジングの情報がない。しかしこの時期まさか誰も仕留めていないということはないだろう。もはや春というには暑くなりすぎたが、海水温は17℃前後とアジの動きには最適水温くらい。

タックルは5.7ftのアジングロッド、1000番リールに0.25号のエステルライン。リーダーは3lbでジグヘッドは0.4g~1gを使用する。

マヅメにアタリあり

エントリーしてから50分ほど、虚しい時間が続いた。まったく、魚というのはなぜ明るいうちには食ってくれないのだろか?可愛げのないヤツらである。と思っていたら、夕暮れ前に一度触った。感触からして、確実にアジだ。中層の15カウント前後。

0.8gのジグヘッドで、2inchのワームだった。もう一度通すと、アタラない。迷ったが、少しダウンサイジングして、軽くしてみる。0.5gのタングステンヘッドに、1.6inchのワームへ。すると、もう2回触った。だが、掛けきれない。

何もないのよりはマシというものだろうか?残念ながら、それ以降ストップ。いや、アタリを見せられただけ、辛いものがあった。レンジを細かく見て探っていたが、そのあとメバルが一度ノッただけで、それも手前バラシ。疲れる時間を過ごして、しかも一か所に拘泥してために、少し機を逸してしまった感もあった。

大阪湾奥の様子(提供:TSURINEWSライター井上海生)

おそらく豆アジだろう。夏のアジングに近づきつつあるのだ。

散発的なアタリが続くも……

あっちこっちを歩き回ってみる。後から見てみると、この日の歩数は釣りをしていただけで1万歩を超えるほどだった。しかも悪いことには、散発的にアタリが出るのだ。どっかで釣りきってしまえば、それで終わりでいい、とさえ祈る気持ちにもなる。

あっちこっち打つ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

だが、この日はアジがあまりに難しすぎた。ショートバイトとすらいえないほどの、ハリにいかない「甘噛み」レベル。いよいよ疲れてきたとき、チヌがひとつきた。大丈夫。こんなこともあろうかと、ちゃんとタモは持参している。

チヌ一枚だけ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

悪い型ではない。細いエステルラインでとれたら、上級とも言えよう。これでボーズ逃れできたわけで、しかも普通なら大喜びのチヌなのだが、苦労して仕留めたアジ一尾の1/10にも満たないこの不満足感は何だろう?

いよいよ反応がなくなってしまった。この日はカサゴも来ない。もう少し波っ気も風っ気もあったらよかったのだが、最後はボトム打ちしても無反応だった。渋い日だ。

春アジは終了か

狙い物が釣れなかった日の釣行記はつまらないものだ。春アジは、今年は一切感じることもなく終了してしまった。アジングをメインとする人間としては、悔しい。

それにしても最近、アッという間に疲れるようになった。タックルをたたんで帰りの道では、なんだか息が切れて、はあはあ言ってガードレールに腰かけている時間もあった。「気温の変化」とか「季節の変わり目」とか、そういうのが身に染みる年齢になったみたいだ。

しかし簡単に懲りてしまっては、アングラーの名折れだ。近年、湾奥ではアジングは残念ながらむしろ成立しにくい釣りになってしまっている。せっかく大阪にいるのだから、打率は多少下がるとしても、シーバスを専門タックルで狙ってみようか。だがそれにも何かやる前から疲れを感じるのだ。私の知らぬ間にアジが産卵していたとして、夏の豆アジにかけて準備するとするか。釣れなかったぶん、せめて前向きに考えたい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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