篠原中で横浜市長選の模擬投票 理想の街を考える
篠原中学校(浜崎利司校長)で3月3日、港北区総務部統計選挙係による出前授業が行われた。
社会科の授業の一環で3年生約210人が対象。自分が住む横浜に関心を持つこと、授業での学びと世の中をつなげることを狙いとしている。
各クラスの代表が1人ずつ候補者となり、政策を演説。市の課題やカジノを含む統合型リゾートの誘致、市立中での全員給食の賛成・反対や意見、横浜市をどのような街にしたいかなどを述べた。市の人口グラフを引用して、少子化が課題だと訴える「政党」や、他県が実施している「子ども医療費の無料化」によって人口増加率が上昇した例を用いて横浜市にも取り入れようと発表する「政党」などが見られた。
演説の後は、模擬投票を実施。実際の投票と同様に、投票用紙に候補者名を記入して投票箱に投函し、集計後に当選者が発表された。
3年生の山口連太郎さんは「自分が納得する人に投票して、自分の意見を政治に反映させることの重要性を学んだ。みんなが住みたい、住みやすい横浜になってほしい」、高野幹太さんは「選管の方に協力していただき貴重な経験ができた。一票の大切さを知り、有権者になったら実際に投票に行こうと思った」と話した。
統計選挙係の金川亜椰さんは、「市の情報を調べて演説を考えていただいた。今後も、横浜に興味を持ち続けてほしい」と期待を寄せた。