解禁日の渓流エサ釣りでヒレピン含みアマゴ39匹と対面!【三重・櫛田川上流】
3月2日、三重県松阪市の櫛田川上流解禁に、森地区、蓮川ダム上に釣行した。前日の1日、昼からダム下の今西オトリ店へ向かう。ダム下に入ろうかと相談すると、気温の上昇に伴い雪代が入って水位が上昇しており、最近の気温上昇でヒレピンも狙えるかもとのことでダム上に変更。
解禁の川を釣り歩く
入川口に車を止めて川をのぞくと、情報通り水位は10cmほど高いが、濁りは入っておらず期待できそうだ。道路から見ると、放流魚も確認できたのでここに決めた。
外気温は16度と非常に暖かい。今回は単独釣行のため、クマよけの笛を吹いて散策する。車中で1人宴会を行い、9時に就寝。翌朝は午前5時前に起床。外気温7度のなか、早めに支度をして川に降りる。曇天だが雨は大丈夫そうだ。
最初の1匹はうれしい
6時すぎ、まだ目印は見えないが、我慢できずイクラを淵の真ん中から仕掛けを張り気味に第1投。さすがにアタリなし。ブドウムシを忘れたのでイクラで続けると、5投目で穂先が重くなるアタリ。アワせると重量感が伝わってくる。
タモに収まったのは20cmの放流物。毎年最初の1匹はうれしいものだ。
エサを交換して再投入するが、後が続かない。明るくなって水中を見ると、手前の浅場で魚影が見えた。手前の砂利底を狙うと目印が止まるアタリで同型。ここで連発するが、アタリが小さく違和感がある。本命の右岸側の深場を流すと、すぐに目印が水中にゆっくり入って追加。ここには魚がたまっているだろうと集中するが、2匹の追加のみに終わった。
続いて淵尻のカケアガリをサイトで狙うと魚はエサに反応しているが、自分で追ってきて食う感じではない。そこで仕掛けを張らずゆっくり底をはわせるイメージで一筋一筋ずらしながら釣ると、これが正解でしばらく入れ食い。
ヒレピン交じりで連発
アタリが遠のいたので本命の流れ出しに移動。手前のヨレを狙うと、明確なアタリで待望の15cmのヒレピン。写真を撮ってリリースし、同じ筋で同型。今度は奥の本命筋を狙うも反応なし。
仕掛けをピックアップする時に水面までエサを追ってくる魚は確認できるが、再度流しても食ってこない。水温低下の影響か。そこでオモリをワンランク大きくしてゆっくり底をはわせると、ポツポツ食ってくる。
溝でアタリがない代わりに、手前の浅場はよく掛かる。流れが走っている所の魚は活性が高い感じだ。ここで浅場から深場へのカケサガリを狙うと連発。とにかく魚のいる筋を丁寧に探る。
目印をひったくるような解禁の入れ食いも楽しいが、渋いなか自分で考えて答えを出す釣りは一番好きなパターンだ。もう一度手前の流れ出しを狙うと、17cmのヒレピン。同じポイントで16cm。ここは稚魚放流物がたまっている感じだ。
ポイントをこまめに変更
再度深場に移動。ここには切り株が沈んでおり、いかにも魚が隠れていそう。ゆっくり切り株の際を狙うと奥側、手前側で連発。ひと通り釣った後は下流に移動する。
前日魚影が確認できた流れ出しを狙う。手前のヨレに仕掛けをナジませると、すぐに掛かる。次に本命の白泡を流すと、一発で掛かるものの水面でバラシ。気を取り直して続けるが、まさかの3連発バラシ。オモリを大きくして狙うと今度はバッチリ。少し小ぶりながら、放流物が掛かってくれた。
ここで2連発した後対岸の擁壁の際を狙うと、ここでも一発。この日は魚が1カ所に固まらず散らばっており、流れの速い所にも魚が入っている感じだ。ひと通り探ってもう一度白泡の切れ目を狙うと、目印が止まった。アワせると重量感がある。だが水面まで上がってきてまたバラシ。
最終釣果
今度は再度壁側の落ち込みギリギリを狙うと、きれいなアタリ。今度はワンテンポ遅らせるとバッチリハリ掛かりする。タモに収まったのは18cmのヒレピン。ビクも重くなり雨も降ってきたので、8時すぎに納竿した。
釣果は15〜18cmのヒレピン5匹(2匹キープ)、放流物を34匹。今後の状況だが、近年解禁日にはヒレピンの顔を見なかったものの、今年はかなり期待できそうだ。
<週刊つりニュース中部版APC・川鴉・石橋英之/TSURINEWS編>
櫛田川
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年3月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。