元カノに「出産に立ち会ってほしい」と頼まれたら、どうする? “あの頃”の私たちに優しく語りかける『雨とひかり』
『雨とひかり』限定レイトショー決定
桜屋敷知直監督の最新作『雨とひかり』が、2024年10⽉19⽇(⼟)より池袋シネマ・ロサにて2週間限定レイトショー公開される。
本作は、映像ディレクターとして様々な企業のPRやプロモーションに携わってきた監督・桜屋敷知直の初⻑編作品・初劇場公開作品。監督⾃ら脚本・編集を務め、⾃⾝が実際に通っていた⺟校や出⾝地である埼⽟県⽩岡市で撮影を⾏ったという。
そこにいたから出会えた⼈、そこにいたから抱いた感情、紡がれた⾔葉――あなたが、わたしが、“そこにいた” ということが⼤切だったのだと優しく語りかけてくる作品だ。
あの頃。
⾃分のことも他⼈のこともわかっていることはひとつもなかった。
天⾕⼀真25歳は、仕事や家庭に追われる⽇々の中で、えも⾔われぬ窮屈さを感じていた。ある⾬の⽇の夜、⼀真の携帯電話が鳴る。相⼿は⾼校時代の元恋⼈、⾬宮澪だった。
7年ぶりに聞く澪の声は、⾬⾳で今にもかき消されそうなくらいか細かったが、なぜか⼀真には⼼地良く感じられた。「⼀真くんに出産に⽴ち会ってほしい」
思いもしない澪からの⾔葉に動揺する⼀真だったが、妻に嘘をついて澪のいる病院へと向かう。
ずっと⽬を背けてきた”あの頃” を思い起こしながら――。
若手から実力派まで注目のキャスト陣
⼀本の電話をきっかけに⾼校時代の出来事を追想する天⾕⼀真を演じるのは、オーディションで抜擢された⽥村杏太郎。⾼校時代の⼀真の恋⼈で、⾃分や他⼈の⾔動に葛藤し常に⼼が揺れ動いている⽣徒・澪を演じるのは、映画やドラマなどで、観る者を魅了し注⽬を集めている⽯川瑠華だ。
また、どこかミステリアスで掴みどころのないクラスメイト・ゆかり役に、俳優やモデルなど多岐にわたり活躍する武内おと。悲しい出来事に見舞われるも、誰にも頼ることをしない生徒・裕二を武内祐士が演じる。さらに、あわつまい、飯⽥芳、野⽥孝之輔、藤井円など実⼒派キャストが脇を固め、物語に奥⾏きをもたらした。
それぞれが答えも分からず⾃分⾃⾝の曖昧な感情に翻弄される、難しい役どころを⾒事に演じきったキャスト陣に注目したい。
▼桜屋敷 知直 (サクラヤシキ トモナオ)
1986年⽣まれ。映像ディレクター / 映画監督
⼤学中退後、飲⾷店店⻑や営業の仕事で挫折し、リゾートバイトへ。そこで写真や⼩説、映画にのめりこみ、物語の世界に興味を持つようになる。フリーター⽣活、駆け落ちを経験後、フリーの写真・映像のカメラマンに。2017年bird and insect ltd.に加⼊。ディレクターとしてさまざまな企業の映像を⼿がけながら、映画監督としても活動を開始。
『雨とひかり』は2024年10⽉19⽇(⼟)から11⽉1⽇(⾦)まで池袋シネマ・ロサにて2週間限定レイトショー