宇宙探査の「いま」がわかる特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyondが、9月28日までお台場『日本科学未来館』で開催中
最新の宇宙探査技術が大集結する日本最大級の宇宙展、特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyondが、2025年9月28日(日)まで東京都江東区の『日本科学未来館』で開催されている。
JAXA、国立天文台など多くの企業・団体の協力で実現!
アポロ計画からおよそ半世紀、再び月に宇宙飛行士を送り、将来的に火星の有人探査を行うというプロジェクト「アルテミス計画」。その人類の夢が現実のものになろうとしているという。
本展は、JAXA、国立天文台、東京大学をはじめ日本の主要な宇宙研究開発機関に加え、宇宙開発に携わる多くの企業・団体の協力により実現したもの。大画面で体感できる火星ツアーをはじめ、最新宇宙探査技術とその成果が一堂に集結する。人類の新たな宇宙への挑戦が体感できる大規模宇宙展となる。
展覧会監修者である宇宙開発エバンジェリストの戸梶歩さんは「深宇宙展の見どころは『実物』と『実物大』の展示です。日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在した前澤友作氏が搭乗したソユーズ宇宙船の実機や小惑星探査機『はやぶさ』、『はやぶさ2』が持ち帰った小惑星のサンプルの実物、そして、1年の内約1カ月間、宇宙飛行士が普段着で生活し、月面を移動しながら探査できる有人与圧ローバーの実物大模型など、宇宙開発・宇宙探査のスケールを体感していただける展示が目白押しです」と見どころを語る。
宇宙への挑戦を続ける人類の「知」の現在地に触れられる構成が興味深い。
いざ大画面映像で旅する火星ツアーへ! 宇宙の謎にも迫る
会場には、NASAなどの探査機から送られてきたリアルなデータから作られた映像によって、火星表面へ降り立ち、生命の痕跡を見つける火星探検ツアーを体感できる映像展示が登場。臨場感あふれる映像で、その目標達成まで確実に近づいていることを実感させてくれる。
このほか、成功すれば世界初となる、日本が目指す火星衛星からのサンプルリターン計画であるMMX(火星衛星探査計画)探査機の2分の1模型の展示や、普段はJAXA種子島宇宙センターに展示されている実物のロケット部品に実際にさわることもできる。宇宙に憧れを持つ全ての人にとって心躍る展示の連続だ。
テレビアニメ「宇宙なんちゃら こてつくん」コラボグッズも登場
宇宙アカデミーに通うパイロット科1年生のこてつくんが仲間たちと宇宙を目指すテレビアニメ『宇宙なんちゃら こてつくん』。特別展「深宇宙展」開催に合わせて関連の深い30話分がNHK Eテレで一挙再放送された(NHKプラスで配信中)。そんなこてつくんと一緒に「深宇宙」の世界を楽しめるコラボグッズが会場限定で販売されている。また、本展チケットを提示すると『日本科学未来館』7階レストラン「CAFETERIA BLUE」で「ブルーアースクリームソーダ」(通常900円)が100円OFFになるという来場特典も。
開催概要
特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyond
開催期間:2025年7月12日(土)~9月28日(日)
開催時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:9月2日(火)・9日(火)・16日(火)
会場:日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
アクセス:ゆりかもめテレコムセンター駅から徒歩約4分、東京国際クルーズターミナル駅から徒歩約5分
入場料:大人(19歳以上)2200円、18歳以下(中学生以上)1400円、小学生以下(4歳以上)700円
※3歳以下無料。
【問い合わせ先】
公式HP https://www.deep-space.jp
取材・文=前田真紀 ※画像は主催者提供
前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。