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成績が上がる?値打ちが上がる?舞子公園の縁起物「根上がり松」を見てきた 神戸市

Kiss

淡路島や瀬戸内海を臨む『県立舞子公園』(神戸市垂水区)。明石海峡大橋のほか、『移情閣』といった歴史的に価値の高い建造物が並んでいますが、松林もそのランドマークの1つとして印象深いという人も多いのではないでしょうか?

いつも何気なく見ている松ですが、なにやら“縁起物”として特殊な木があるらしい!と聞いて、さっそく見に行ってきました。

舞子公園は国道2号線を挟んで山側に松林があるほか、これからの季節、海水浴場としても利用客の多い『アジュール舞子』にも松があります。

舞子浜にはかつて、砂浜が強い風や波で削られることから根っこが地上に現れる「根上がり松」が多く存在。観光名所としても有名だったのだとか。

舞子公園ではこの「根上がり松」を再生しようと、2005年よりプロジェクトを開始。盛り土に松を植樹し、徐々に土を取り除いて根上がりの状態を作っていくというもので、盛り土は『旧武藤山治邸』東側の一角にありました!

階段を上がった小高い場所には松が5本あり、確かに根っこが露出しています!

さらに上からは明石海峡大橋や移情閣などを眺めることができますよ。

ついでの舞子公園内の他のスポットも散策。整備されているため根っこが露出していない松が多かったものの、よく見ると所々で露出している松を発見することができました。

なにやらこれらの松は「値(根)が上がるのを待つ(松)」という言葉にかけ、商売繁盛や成績向上などのご利益がある縁起物として知られているのだとか。

舞子公園を訪れた際にはプロジェクト実施中の盛り土のほか、実際の松の根っこに注目してみるのも面白いかもしれません。

【おまけ】

今回取材した盛り土の裏で見つけた石碑。「舞子タワー跡地」と書かれています。実はこの場所には「舞子タワー」と呼ばれる回転昇降式の展望塔があったのだとか。

たった10年でなくなってしまったものだそうですが、この場所にそんなものがあったなんて…。上からの景色を眺めてみたかったなと思った記者なのでした。


場所
兵庫県立舞子公園
(神戸市垂水区東舞子町2051)

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