【絶景が楽しめる】仕掛けがいっぱい!初心者もOKの「トマム山」はコスパはなまる山だった/北海道・占冠村
北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を紹介する連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」。
連載開始から2年、読者のみなさんと一緒に山に登れたら…という夢を叶えるときが来ました!トマム山登山を含む特別プランの実施が決定!
その記念に、トマム山の登山レポをお届けします!トマムは、登山も、下山後も、魅力が山々なんです…。
今回は、登山初心者&運動神経ゼロのSitakke編集部IKUも一緒に登りましたので、初心者目線の感想も交えてお伝えします!
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
雲海だけじゃありません
日付:2025年6月18日
トマム山(標高1239メートル)
北海道・占冠村
登り30分、下り20分(雲海ゴンドラ山頂駅から山頂まで)
山頂(見晴台)からの絶景度 ★★★★☆
険しい度 ★☆☆☆☆
周辺の施設充実度 ★★★★★
札幌市内からのアクセスの良さ度 ★★☆☆☆
個人的おすすめ度 ★★★★☆
ポイント
✓山頂までは、なんと徒歩30分ほどで到着!
✓周りに遮られるものがなく360度の大パノラマ絶景!
✓トマムリゾートならではの楽しめる仕掛けがいっぱい
登山レポ
『雲海』で全国的にも有名な、トマムの「雲海テラス」。
ゴンドラに乗って山頂駅に行けば、あっという間に標高1088メートルの世界へ。
山々を見下ろせる絶景が広がっています。
運がよければ、こんな雲海一面の景色に出会えるかも?!
朝は日の出とともに雲海を楽しめる大人気スポットですが、実はそこからさらに上にいけることをご存知でしょうか?
標高差たったの150メートル、距離は約600メートルの、初心者OKの登山コースで見られる絶景をご紹介します!
午前11時 ゴンドラ山頂駅に到着
普段は朝しか営業していないゴンドラですが、この日は下見のため昼の時間にお邪魔しました。
到着してまず驚くのが、仕掛けの数々!
山の上からの絶景を楽しみ尽くせるように「Cloud9(クラウドナイン)計画」が進んでいます。
たとえばCloud Bed(クラウドベッド)。直径40~60センチメートルの弾力のあるクッションが連なって設置されています。
もちもちの雲に寄りかかったり、座ったりできます!まるで雲の上にいるよう。
Cloud Pool(クラウドプール)は浮遊感を味わえる展望スポット。巨大なハンモックのようでした。
このような、雲を模した個性的なデッキや、バーカウンターのような展望スポットなど盛りだくさんです。
ここまででも十分に絶景を楽しむことができるのですが、あと30分ほどで山頂につけるならばぜひ行ってみたい!
新鮮な空気を胸いっぱいに吸って、登山スタート。
階段があるのは雲海テラスのエリアまで、そこからはごく普通の登山道です。
ただスタート地点からもう標高が1000メートル以上あり、視界を遮る大きな木などは生えてません。したがって、ずっと絶景です。
一般的に、標高が100メートル上がるごとに0.6度~1.0度くらい気温が下がると言われています。この日はかなり日差しが強く気温も高かったので半袖ですが、登るときには長袖の上着があったほうがよさそうです。
ちなみに札幌市内でお手軽登山といわれている円山で片道約1キロ、標高差は120メートルです。
それに比べてトマム山は距離が約600メートル、標高差は150メートルと、距離は短いのですが、高低差は大きいです!
少しきつい傾斜もあるので、滑らないよう慎重に行きましょう。
午前11時40分 山頂
登山道に入ってから、ものの20~30分程度。特に大きな難所もなく、山頂に到着しました!
山頂の景色は大雪山系や日高山脈、すっきり晴れている時には雌阿寒岳の方まで見えるという360度の大パノラマ。
こんなにコスパの良い山があるなんてびっくり!
ちなみに朝に雲海を見たいとき、ゴンドラを降りてすぐの場所では雲に囲まれていても、ここまで来ると見えることもあるそうです。
登山初心者のIKUも、ちゃんと山頂に到達できました。登山道を歩くのに慣れていないため、注意しながら歩く必要はありましたが、傾斜を感じながら「ちょっときつくなってきたな、あともうひとがんばり」と思ったところで山頂について、「あれ?!これくらいで登れちゃうんだ!」とお手頃に感じたそう。
ジーンズ&スニーカーで登っていたので、私は思わず「その装備で標高1000メートル越えの絶景を味わえるなんて、奇跡ですよ!」と声をかけました。
初心者でも、登山好きでも楽しめる山でした!
さあ、お楽しみの山ごはんの時間です。
いつもは山頂ですが、今回はゴンドラ山頂駅に戻り、ゆっくり座ってトマムリゾートのサンドイッチをいただきました!
きれいな景色に快適なスポット…。こんな至福の時間があっていいのでしょうか。
すっかり満足した私ですが、実はまだまだおもしろいスポットが…!
トマム山の「言いたいことは山々ですが」
下山後も楽しめるんです。ちょっともう…魅力的なプログラムが山々すぎて…。(笑)
一部抜粋してご紹介します。
まずは牛柄のかわいい専用カートを運転して、散策を楽しみました。
ポニーが草を食んでいるのを眺めながらドライブ…なんて贅沢。
カートを運転して向かったのが、「四輪バギー」の体験コーナー。太いタイヤでオフロードをバンバン突き進むと冒険心がくすぐられます!
広大な敷地の中で、童心に帰って楽しめるスポット。
ああ…1日じゃ足りません。一週間くらい滞在して、毎日ポニーとトマム山と、楽しく過ごす人たちを眺めていたいです。
【雲海ゴンドラ】
運行期間:2025年は5月8日~10月14日の予定
運行時間:5月中は午前5時~7時、6月からは午前5時~8時
※いずれも上り最終乗車時間
登山ができるのは雲海テラスオープンからで、午前7時が最終入山です。
ゴンドラは雨や風の状況によって運休の場合もあります。
詳細は星野リゾート トマムのホームページなどから最新の状況をお確かめください。
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里が、趣味である「登山」と「山ごはん」を紹介する連載。9月には[トマム山登山を含む特別プラン](リンク)の実施が決定。HBCテレビの「もんすけチョイス!」などでも登山の魅力をお伝えしています。
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビでは「グッチーな!」「ジンギス談」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」「大江裕の北海道湯るり旅」などを担当。登山歴4年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は登山時(2025年6月)の情報に基づきます。