国分寺・立川のワインがおいしい小粋な酒場5選。地元民おすすめの隠れ家店へ!
多摩地域のターミナルである立川、国分寺エリアには、その自然豊かな土地柄も相まってか、良質な野菜やワインと出合える隠れ家が点在している。今夜は街の片隅の小粋な酒場へ。地元民お墨付きの5店をご紹介。
伝統と革新を味わえるスペイン食堂『Lumos(ルーモス)』【国分寺】
主軸となるスペイン料理は、現地のスタイルになぞらえてクラシカルに。シェアにもぴったりなイカスミのパエリア3600円は口に運ぶと出汁の旨味がこれでもかと広がる。「スペイン人の師匠に、出汁は料理のハートだと教わりました」と、店主の足立悠さん。一方、季節の果物や異国のエッセンスでひねりを加えた日替わりのフュージョン料理に、その自由な感性が光る。「ワインに合う食事と空間作りを心がけています」。
『Lumos』店舗詳細
Lumos(ルーモス)
住所:東京都国分寺市南町3-13-5 産業ビル2F/営業時間:18:00~23:00(金・土は~翌2:00、土・日は11:30~14:00にランチ営業あり)/定休日:水/アクセス:JR・私鉄国分寺駅から徒歩4分
中央線的空気感が抜群の旅する夫婦酒場『くうふく』【国分寺】
店主の村田大輔さんは和食を、女将の由美子さんは異国料理を担当。創作天ぷらを主軸とする旬な食材を用いた肴と、エスニック要素のある多彩な一皿料理に、ナチュラルワイン、日本酒、焼酎をクロスオーバーして合わせていく。「新メニューのヒントはいつも旅の記憶から。去年はタイに行ったので今はタイ料理が多め。今年の夏は台湾に行ってきます」と、由美子さん。中央線カルチャーを感じさせる店内と、2人の肩の力が抜けた接客が心地良い。
『くうふく』店舗詳細
くうふく
住所:東京都国分寺市本町2-22-2 セレニティ国分寺1F/営業時間:18:00~23:00/定休日:月・不定/アクセス:JR・私鉄国分寺駅から徒歩3分
隠れ家イタリアンで旬な地元野菜に舌鼓『立川野菜とナチュラルワインの専門店 T.A.G.(タッグ)』【立川】
店主の長谷川侑希さんはイタリアで農家に勤めながら現地で家庭料理を学び、ワインにも精通している。地元立川の契約農家から直送される旬の野菜を用いた正統派イタリアンは、野菜本来のはっきりとした旨味、甘み、苦味を存分に感じられる、素材を主役とした味付けが特徴。多めのポーションなのもうれしい。「家庭感のある大皿料理に憧れがあって。ハーフサイズもできるので、お気軽に!」。俄然(がぜん)、空腹状態での来店がおすすめだ。
『立川野菜とナチュラルワインの専門店 T.A.G.』店舗詳細
立川野菜とナチュラルワインの専門店 T.A.G.(たちかわやさいとなちゅらるわいんのせんもんてんたっぐ)
住所:東京都立川市曙町2-23-8 パタタビル1F/営業時間:18:00~22:00料理LO/定休日:水・木/アクセス:JR立川駅から徒歩6分
ビル2階に潜む気軽に通えるビストロ『bistro アナログ舎』【立川】
ハンドメイド感のあるウッディで落ち着いた店内で、フレンチとナチュラルワインを良心的な価格で楽しめるカジュアルなビストロ。「お酒の価格は少し控えめに設定しています。そのほうが気軽に通ってもらえますから」と、店主の湯原圭介さん。丁寧な下ごしらえが感じられる手作りの料理や、造り手との交流が見えるワインのメニュー表などはまさにアナログ。店内にはゆったりとした時間が流れる。
『bistro アナログ舎』店舗詳細
bistro アナログ舎(びすとろ あなろぐしゃ)
住所:東京都立川市柴崎町2-3-20 篠塚ビル2F/営業時間:17:00~21:45LO(土は16:00~、日は16:30~20:45料理LO)/定休日:月・第1火/アクセス:JR立川駅から徒歩4分
モダンな店内で出合うワイン×おでん『晩酌処はるさんさん』【立川】
カウンター主体のモダンな店内で楽しめるのは、関東ではあまりお目にかかれない、瀬戸内いりこ出汁で仕込むおでんと種類豊富な手作りおばんざい。おすすめのペアリングはナチュラルワインとクラフトジン。「出汁と不思議なほど合うんです。出合ったことのないマリアージュを楽しんでいただきたい」と、オーナーの岩崎暁さん。お酒、料理ともにメニューは流動的で、通うたびに変化を楽しめる。
『晩酌処はるさんさん』店舗詳細
晩酌処はるさんさん(ばんしゃくどころはるさんさん)
住所:東京都立川市錦町1-5-22 西野ビル1F/営業時間:17:00~22:00料理LO/定休日:不定/アクセス:JR立川駅から徒歩5分
取材・文=重竹伸之 撮影=泉田真人
『散歩の達人』2025年9月号より