【鎌倉市】大船松竹通り 地域のにぎわい拠点へ 松竹が手掛ける商住一体施設「くぐる」竣工
松竹株式会社が、大船・松竹通りの山蒼稲荷神社に隣接する敷地で建設を進めてきた商住一体型複合施設「kuguru(くぐる)」が11月13日に竣工した。来年1月から順次店舗が開業し、4月に全店オープンを迎える。「大船らしい顔が見える商い文化」と「ものづくり文化」を受け継ぐ新たな拠点として、地域に根差したにぎわい創出を目指す。
施設は、大船駅笠間口からイトーヨーカドーにつながる松竹通りに面する鳥居から、山蒼稲荷神社の本殿へ続く参道を挟むように2棟で構成される。施設名「kuguru」は、大船エリアに息づく「のれんをくぐる」ような顔の見える商い文化の継承と、地域に親しまれる山蒼稲荷神社の「鳥居をくぐる」ことから着想を得たという。
入居に先立ち11月17日に開催された内覧会では、同社や企画・建築設計監理を務める株式会社ブルースタジオ(東京都)の関係者が出席。施設コンセプトや事業概要の説明に加え、こだわりのつまった木製サッシや断熱性能、地域の景観との調和を重視した外観デザインなどの案内が行われた。
多様な業種が入居
構成は、店舗専用区画2つと、住宅兼用店舗区画5つ。店舗は、イタリアンカフェ、理髪店、知育玩具、オリーブオイル中心のセレクトショップ、こどもめがね、コーヒー店、教育支援・福祉サービス業など、多岐にわたる業種が入る見通しだ。内覧会では、入居予定店舗による試飲提供も実施された。
松竹の森口和則執行役員は、「松竹では映画や映像作品を通して人とのつながりを丁寧に描いてきた。くぐるが地域の新たなコミュニケーションの拠点になればうれしい」と期待を寄せた。