『イタズラ』がバレたときに犬がする行動とは?仕草から分かる愛犬の気持ちまで解説
その場からいなくなる
飼い主さんにイタズラがバレてしまったとき、怒られることがわかっている犬は、その場からいなくなるという行動に出ることがあります。
イタズラを見つけた飼い主さんが「あっ!」と言った時点で、「まずい!」「怒られるかも!」と思って、そそくさと飼い主さんのそばを離れるのです。
どんな犬でも飼い主さんに怒られたり、イライラしている飼い主さんと一緒にいたりすることは好みません。そのため、飼い主さんが怒りだしそうだと思ったら、飼い主さんを刺激しないように静かにその場を去ったり、見えない場所に隠れたりします。
そのようなときに名前を呼んだり声をかけたりしても、聞こえないふりをしてどこかにいってしまうこともあるでしょう。
目をそらす
犬は飼い主さんにイタズラがバレると、「まずい…」と思って目をそらすことがあります。
本来、大好きで信頼している飼い主さんと目を合わせてアイコンタクトをとることは、犬にとって楽しく幸せなコミュニケーションのひとつです。信頼関係で結ばれた相手と目を合わせるだけで、幸せな気持ちになると言われることもあるほどです。
しかし、イタズラがバレてしまったとき、基本的には飼い主さんが怒ったりため息をついたりといった反応を見せるため、犬は積極的に目を合わせようとはしません。
動物にとって怒ったり敵意を見せたりしている相手と目を合わせることは、好戦的な意思表示になってしまうこともあります。そのため、犬は飼い主さんを怒らせないように、わざと目をそらすのです。
直接的に目を合わせることは避けつつも、飼い主さんがどういう気持ちでいるのかが知りたくて、上目遣いで飼い主さんの顔を見ることもあります。また、少し離れたところから、チラチラと表情をうかがうような様子を見せることもあるでしょう。
仰向けになってお腹を見せる
イタズラがバレて飼い主さんが怒っていることに気がつくと、飼い主さんの目の前まで来てゴロンと寝っ転がる犬もいます。
犬にとって仰向けになってお腹を見せることは、自分の弱点をさらして「あなたには逆らいません」「許してください」と相手に伝えることでもあります。
イタズラを見つけると飼い主さんが怒るということを理解している犬は、怒られる前にこういう行動をとってそれを回避しようとしているのです。
ただし、心から反省をして服従しているとは限らず、お腹を見せることで飼い主さんが「仕方ないなぁ」と笑って許してくれることを学習しているということもあります。
「イタズラをしてもゴロンと横になれば怒られない」という学習をしてしまうと、イタズラそのものがなくならない要因にもなってしまいます。
そのため、イタズラを叱ろうとしたときに愛犬がお腹を見せて可愛い仕草をしても、顔も気持ちも緩めずに毅然と対応しましょう。
飼い主の手を舐める
イタズラを見た飼い主さんから離れたり目をそらしたりして、関わりを避けようとする犬は多くいます。その一方、「怒られそう…」と思ったときに、飼い主さんのそばにきて体を寄せたり、飼い主さんの手を舐めたりする犬も少なくありません。
このような行動は、飼い主さんの気持ちを落ち着かせようとしている「なだめ行動」である可能性があります。
また、甘えることで飼い主さんが優しくしてくれたり笑ってくれたりすることを覚えていて、そのような行動を取っていることもあるでしょう。
まとめ
飼い主さんにとっては困ったイタズラでも、犬にとっては意味のある行動であったり、不安やストレスのあらわれであったりします。
また、イタズラをしているときやバレたときに見せる仕草で、愛犬の気持ちを理解することもできます。
愛犬のイタズラを見つけたときは、ただ感情的に叱るだけでなく、行動や表情をしっかりと観察して、その心理を読み取ってあげてくださいね。