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「第八艦隊司令官」が贈った袴 日米親善 46年前のエピソード

タウンニュース

袴を所有する高橋さん(右)と圭三さん

横須賀商工会議所の会頭職を1955年から82年まで9期27年間務めた故・小佐野皆吉さんが、1970年代後半に米海軍第7艦隊司令官だったRobertBemusBaldwinさんに贈ったとされる袴に関する情報が46年ぶりに遺族である圭三さんにもたらされた。

ロバートさんが78年に同司令官を退任する際、日米親善の証として手渡したもので当時、皆吉さんは三笠ビル商店街で呉服店「小佐野商店」を営んでいた。

現在その袴を所有しているのは米国在住で世界銀行に勤務していた高橋正貴さん。ロバートさんの親戚にあたるルイーズ夫妻と茶道を通じて親しくなり、茶会の席などで着用することを勧められ、譲り受けたという。高橋さんは袴を包んでいる畳紙(たとうし)に「小佐野商店」の屋号と「よこすか三笠ビル」の文字が記されていたため横須賀に暮らす知人の毛利邦彦さんに連絡。毛利さんと圭三さんがロータリークラブの仲間であったことから、高橋さんの一時帰国に合わせて「袴を語らう会」が先ごろ開かれた。

横須賀で反基地運動が苛烈を極めた1960〜70年代。皆吉さんは市と米国側の間に立ち、相互信頼の確立に”民間大使”として尽力した。その功績から実在しない「第八艦隊司令官」の称号を米側から贈られ、84年には米海軍基地内の「KOSANOPARK」と命名された一角に記念碑が置かれている。

語らう会で、袴の写真を見せられた圭三さんは「父が贈った袴が今も大事に残されていることがうれしい」と感慨深そうに話した。

46年前に当時の米司令官に贈られた袴とそれを包む畳紙

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