「冬のボーナス」いくらだった?“2024年冬のボーナス最新事情”と使い方のポイント【お金のプロ解説】
毎年12月は、冬のボーナスの季節です。みなさんは、2024年にいくらくらい冬のボーナスを受け取ったでしょうか。今回は日本の平均のボーナスの金額をご紹介します。自分の支給額と比較してみましょう。
冬のボーナスの金額
2024年冬のボーナスの支給額は、昨年と比較して増加傾向でした。三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が発表した「2024 年冬のボーナス見通し 」によると、2024年冬の民間企業(調査産業計・事業所規模5人以上)のボーナスは、前年比+2.5%と4年連続で増加しました。一人当たり平均支給額は、40万5573円と予測されています。
また。民間企業だけではなく、公務員のボーナスも増加する傾向が見られました。同じく、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の調査によると、2024 年冬の国家公務員(管理職および非常勤を除く一般行政職)のボーナス(期末・勤勉手当)の平均支給額は、70万8200円となっています。これは、前年に比べて5.0%のアップとなっており、3年連続で増加しました。
さらに、上場企業の場合もチェックしていきましょう。一般財団法人労務行政研究所が行った「東証プライム上場企業の2024年年末一時金(賞与・ボーナス)の妥結水準調査」によると、全産業183社ベースで、冬のボーナスの平均額は、83万5133円となっています。昨年と比較すると、金額で2万7680円アップ、比率では3.4%アップとなりました。
ボーナスの使い方の「ポイント」
冬のボーナスは、1年間頑張って働いたご褒美です。しっかり計画を立てて、無駄使いせずに管理したいですね。おすすめの管理方法をご紹介します。
1. ボーナスを貯蓄用の口座に移す
2. ローンがある場合は、繰り上げ返済に回す
3. 資産運用に挑戦する
4. 仕事のご褒美分として、一部を自分の好きなことに使う
まず、ボーナスのお金は貯蓄用の口座に全額移しておきましょう。生活費用の口座に入れておくと、いつの間にか使ってしまい、なくなってしまう可能性があります。
そして、住宅ローンが残っている場合、ボーナスを繰り上げ返済にあてるのがおすすめです。ローンは少しでも早く返済した方が、支払わなければならない金利を減らすことができます。
またローンの支払いがない方の場合、ボーナスの一部は資産運用に回しましょう。非課税で資産運用ができるNISAを利用するのがおすすめです。
もちろん、仕事を頑張ったご褒美として、外食に出かけたり、旅行に行ったり、欲しかったアクセサリーやバックを購入するのもよいでしょう。ただし、ご褒美の金額は、ボーナスの10%くらいまでにするなど、しっかりと予算を決めて使いすぎないようにするのがポイントです。次のボーナスまで、仕事のモチベーションを高めるために、身の丈にあった金額に設定しましょう。
まとめ
みなさんの冬のボーナスは、例年に比べてアップしたでしょうか。ボーナスは、家計にとって大変有難い臨時収入です。しかし、しっかり管理しておかないとあっという間に使い切ってしまうでしょう。今回ご紹介した内容を参考にしながら、ボーナスの使い方について検討してみてはいかがでしょうか。
下中英恵/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者