自家製イクラは簡単&コスパ◎! 筋子をバラして美味しいイクラを作ってみた<漬けダレのレシピも>
スーパーや魚屋さんで売られている筋子。そのままでも美味しいけれど、正しく処理すればさらに高級感あふれる「イクラ」に変身しちゃうんです。
市販のイクラは50グラムで1500円ほどすることもあり、手に取りづらい価格。
しかし! 筋子から仕込めばコスパも良く、しかも好きな味に調整できるのが大きな魅力なんです。
そこで、新鮮な筋子の見分け方からイクラ用の漬けダレの作り方、保存方法までまとめました。
新鮮な筋子の見分け方 「シワシワしていなければ◎」
新鮮な筋子を選ぶことが美味しさイクラを作ることの第一歩です。
色は鮮やかな赤~オレンジで透明感があり、粒に張りがあってぷっくりとしているものが理想。スーパーなどでは触れて確かめるわけにはいかないので、シワシワしてなければOK!と覚えておけば良いでしょう。
また、匂いは生臭さが少なく、血筋が黒ずんでいないのも新鮮な証拠です。
筋子からイクラを作るために用意するものは、筋子1腹=2本(300~500グラム)、塩(適量)、ボウル、ザル(2つあると便利)、そして漬けダレの材料(醤油50ミリリットル・酒50ミリリットル・好みでゆず皮少々)。
今回は事前に筋や血合いは取らないので、包丁は不要なレシピです。
筋子からイクラへ 下処理の手順
まずは42~45℃のお湯をボウルに準備し、塩を大さじ1ほど入れます。
筋子を浸し、優しく揺らすようにして粒をほぐしましょう。皮とイクラの間に指を滑らせるイメージで少しずつ剥がすと、潰れにくいです。
お湯を使ってほぐすため、ほぐした後はイクラがちょっと白く濁って見えると思いますが、漬けダレにつけてる間に色は元に戻るので気にしなくて大丈夫です。
お湯でほぐしたイクラは白く濁って見える(提供:てぃが)
ほぐし終えたら冷水に移し、数回すすぎながら余分な皮や筋を取り除きます。
ざるを行ったり来たりさせていると、自然と余計な皮が取り除けます。水をしっかり切ったら、清潔な容器に移しましょう。
漬けダレは<醤油1:料理酒1> 柚子の皮を入れるのがおすすめ
醤油と料理酒を1:1で合わせ、イクラがひたひたになる程度まで注ぎます。
ここでのポイントは、柚子の皮を少し入れること。爽やかな香りが広がり、高級感ある味わいになりますよ。好みにもよるので、入れなくても大丈夫です。
また、みりんを加える場合は「醤油2:酒1:みりん1」の比率にすると、ほんのり甘みのある仕上がりになります。
冷蔵庫で一晩寝かせれば、自家製イクラの完成です。
失敗しないコツと保存方法&アレンジ
失敗しないための下処理のコツは3つ。
一つは、下処理の際に粒をこすらず、揉まないこと。二つ目は差し湯をして、白く濁った水を使い続けないこと。3つ目は、水切りをきちんと行うこと。
この3点を守れば、粒が潰れず、風味豊かなイクラに仕上がります。
また、寄生虫のアニサキスが心配という場合は、一晩以上つけこんだ上で、冷凍すると安心。ただし、アニサキスによる食中毒予防には、マイナス20℃以下で24時間以上冷凍することが有効とされている一方、家庭用冷凍庫では-20℃を保持できない可能性があるため、注意が必要です。
保存は冷蔵or冷凍で 冷凍の場合は小分けにしよう
完成したイクラは冷蔵なら2~3日、冷凍なら小分けにすることで約1か月保存できます。
解凍は、冷蔵庫に入れてじっくりと行いましょう。常温で急いで溶かすと、べちゃっとした食感になってしまいます。
定番のイクラ丼はもちろん、パスタやポテトサラダ、冷奴のトッピングにも相性抜群です。
作り方は簡単 ぜひチャレンジを
少し手間はかかりますが、筋子をばらして漬けるだけで、家庭でも贅沢な自家製イクラを楽しめます。味付けを好みに調整できるのも手作りならではです。
旬の時期にぜひ挑戦して、食卓を彩ってみてください。
(サカナトライター:てぃが)